北海道新幹線が今年3月の開業から半年を迎えた。観光キャンペーンなどの効果もあって乗客数は比較的順調に伸びているように見える。一方、観光客の多くは函館市とその周辺にとどまるなど、多くの課題も見えてきている。
「利用者数は累計で在来線の2倍弱に上り、着実に利用いただいている」
石井啓一国土交通相は9月23日の閣議後記者会見で、北海道新幹線の現状をこう評価した。さらに「特に函館周辺の観光地は客数が増えている。道全体もインバウンド(訪日客)が急増している」と付け加え、JR北海道などが引き続き、利用促進に取り組むことに期待感を示した。