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雇用統計後?

8月5日の日経平均は、16254.45(-0.44)とほぼ同値びけ。雲の上限16238基準線16022の上を維持しているが、転換線16371の下、MACDはマイナス、パラボリックは下降。週足も基準線16238、転換線15901の上ではあるが、雲の下、パラボリックは下降、MACDはゼロ付近。雇用統計を織り込むのは週明けになるが、日足はようやく雲の上でとまtったところ、週足はまだ依然下降トレンドを抜けでていないところだ。


ドル円は、101.79(+0.57)。雲の下、転換線、基準線の下、MACDはまだマイナス、パラボリックも下降。日足は、日経平均よりはるかに明確な下降トレンドで、雇用統計がかなりよかったいもかかわらず、まだ大きな動きにはなっていない。


アメリカの非農業部門雇用者数は25万5000人で、予想を大きく上回り、年内の利上げの期待が高ままったようだ。しかしドル円のトレンドはまだ大きく変わっていない。Brexitの行方など、不安要因が多いこともあろうが、もしかするとアメリカの大統領選挙が行われている間、ドル高円安の方向に日本の当局が動くことは政治的にむつかしいのではないか、という見立てが根強い円高の背景になっているのかもしれない。国策に売りなし、というのが通り相場だが、国策なしなら買いもなし、ということなのだろうか。


安倍改造内閣については、安倍氏の任期延長を唱えた二階氏を幹事長に据えたことが、一番重要な点ではないかと思われる。安倍氏は長期政権を作って、悲願の改憲を実現するという体制を整えたのであろう。もちろん、もと同じ党にいたことから、二階氏に小池都知事との和解の中だちを期待しているという要素もあるだろうが、安倍氏の大きな政治的野望からすれば、任期延長への布石をうつことが最重要課題ではなかったかと思われる。一方、プーチンとの間で北方領土をめぐる問題の前進をもくろんでいる安倍氏の姿勢からすると、世耕氏の経済産業大臣への起用は、ロシアとの経済協力をにらんだものかと思われる。


だが、経済の構造改革を強力に推し進める、というメッセージは内閣改造からはどうも伝わってこない。働き方改革と称して、非正規雇用の一掃掲げてはいるものの、円安→輸出企業の収益拡大というアベノミクスのミンシナリオがぐらついているので、実現可能性には疑問符がついてしまう。建設国債を使っての公共投資ばらまきも考えられているようだが、先日の国債の急落が示しているように、国債への信認度が低下する可能性が一方で高まっており、来年のさまざまな施策にあてる財源にも困っている状況に陥っていると伝えられており、アベノミクスをリブートするのはちょっとむつかしそうだ。


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