「ポケモン祭り」の次は日銀金融政策決定会合
田代昌之氏:マーケットアナリスト
(http://toyokeizai.net/articles/-/128620)
「円高トレンド」は転換、中国危機も当面封印
武者 陵司 :武者リサーチ 代表
(http://toyokeizai.net/articles/-/128420)
ここをどう見るかによって、今週の行動が変わる
……かもしれない。
(1)日本株は「日銀会合」後、結局「売り」になる?
・今会合で利上げを発表する可能性はほぼ無いことから、米国の金融政策は「現状維持」で、市場の動意材料とはならなさそうだ。
・結局、FOMCはさほど重要ではなく、最大の注目は週末の日銀会合というわけだ。
・市場は既に前のめりの状況のため、日銀会合に対する「市場の勝手なハードル」は、かなり高いと言えよう。
・最近の4回中、3回が日銀会合の前後数日内に日経平均が高値をつけていることがわかる。
・いずれのケースも日銀会合後の日経平均は下落に転じた
・28-29日の日銀会合は、期待感より警戒感を持っておいたほうがいいのではないか。
・市場の話題となっている「ヘリコプターマネー」実施等はないと考える。
・可能性があるのは、ETF、REIT、国債の買入枠の拡大、そして、マイナス金利の拡大だろう。仮に実施となれば、不動産株やREITへの刺激材料となる可能性はあるが、戻り基調だった銀行セクターは反落か。
・日経平均株価は今年前半のWボトム形成後の急反発局面に入っている可能性が濃厚
・業率は米日独など主要先進国では完全雇用状態に近く、企業収益も過去最高水準にある。さらに株式バリュエーションは、歴史的に低下している国債利回りとの比較で著しく魅力的
■否定しがたい米国経済の堅調さ
・労働需給ひっ迫から賃金上昇圧力が強まっている。6月の雇用好調でそれは証明された。
・日本経済も徐々に力強さを増すだろう。
(1)消費増税先送り、財政拡大、
(2)更なる金融緩和、
(3)円高にもかかわらず堅調な企業収益、
(4)実質賃金の上昇などが重なる。
・市場参加者の大半をとらえていた「ブラックスワン襲来シナリオ」が否定されたとなれば、来るべきサマーラリーは相当な規模になり得る
に近い。というかほぼ合致する。
また、内閣改造のタイミング、すなわち、
早ければ東京都知事選挙終了後の8月3日。
9月6日以降(さすがにそこまで引っ張らないと思うが)
逆に言えば、それまでは、ちょっと期待できないかも。かも。