kabukabumanさんのブログ
任天堂の株価が急落！今後の展開は？
週末のNY市場で「任天堂」の株価が急落（－10.55％）しました。
http://www.otcmarkets.com/stock/NTDOY/quote
過熱感から利食い売りが殺到した様ですが
市場が、社会現象と「ポケモンGO」による収益とは別物だという判断を下したのかも知れません。
＜ポケモンGOの売り上げ予想（年間）＞
日本1500億円、米国1000億円、欧州1000億円、その他500億円 ➡ 4000億円
＜ポケモンGOで利益を得る企業＞
①NIANTIC（開発・販売：米国非上場）
ポケモンGO売り上げ利益の約50％、マクドナルド広告宣伝収入全額、課金収入35％？
②（株）ポケモン（ポケモンのライセンス・任天堂の持ち分法適用会社・NIANTICへ出資）
製造・ライセンス収入・開発協力による取り分
NIANTICからの配当収入、課金収入35％？
③任天堂（株式会社ポケモン及びNIANTICへ出資）
連結対象（株）ポケモン、「ポケモンGO Plus」製造販売➡売り上げ予想1750億円（年）
④グーグル（NIANTICへ出資・プラットフォーム提供）課金収入 15％
⑤アップル（プラットフォーム提供）課金収入 15％
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[ウォールストリートジャーナル]
JPモルガンのアナリスト、森はるか氏は、ゲームの売り上げのうち、アプリストアを運営するアップルないしグーグルの取り分を除外したゲーム収入をナイアンティックとポケモンが分け合うと想定している。森氏はアプリの月間収入が300億円の場合、通年の任天堂の利益が250億円増える公算が大きいと予測している。付属品として販売されるPokémon Go Plusが5000万個売れれば、ほぼ同程度の利益がかさ上げされるとみているという。
前年度（16年3月期）の任天堂の純利益が165億円に止まっていたことを考えると、これは大きい。
同社自身の今年度（来年3月まで）の純利益見通しは350億円だが、これはポケモンGOが大ヒットする前に出された予測だ。
モルガン・スタンレーMUFG証券の長坂美亜氏は、任天堂の利益を相当大幅に押し上げるためには、今回のゲームが爆発的な人気を保つ必要があるほか、何百万人ものユーザーが毎月ゲームのアイテムにかなりの額を払うことも必要になると警告する。
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つまり、任天堂の2017年3月期の純利益は、当初予想の165億円から500億円以上
上振れする可能性があると指摘している訳です。
一方、任天堂の株価予想ですが、国内では株価5万円、7万円
さらには上場来高値を付ける可能性もあるという人が居ます。
確かに「ポケモンGO」は世界的な社会現象になりつつあるだけに
今後の株価予想は非常に難しいと思いますが
社会現象に惑わされないことや、ゲーム業界は浮き沈みが激しいことを念頭に置いて
冷静に判断する必要があると思います。
そこで、参考までに任天堂の株価が最高値を付けた2008年3月期決算と現状を比較してみました。
過去最高株価 ➡ 73200円（2007年11月1日）、修正予想は7月発売を考慮し75％で試算
（単位百万円） 売り上げ 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS
2008年3月期実績 1,672,423 487,220 440,807 257,342 2012円
2016年3月期実績 504,459 32,881 28,790 16,505 137円
2017年3月期予想 500,000 45,000 45,000 35,000 291円
＜修正予想＞ 800,000 － － 72,500 603円
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＜2008年3月期決算＞
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2008/080424.pdf
＜2016年3月期決算及び2017年3月期業績予想＞
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2016/160427.pdf
＜2017年3月期業績予想について（7/22）＞
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2016/160722.pdf
＜関連ニュース＞
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yanagiuchikeiji/20160723-00060298/
http://forbesjapan.com/articles/detail/12822
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/160722/plt16072218220017-n1.html
無論、過去と現在、さらには未来を同じ土俵で比較することは無意味だと思いますが
常識的に考えて、現状の株価は高過ぎると感じています。
ただ同社には「マリオ」も控えている様に
今後さらに進化した「ポケモンGO」の後継アプリが開発されれば
近い将来、株価5万円も決して夢ではないかも知れません。
一方、「ポケモンGO」がスマホ市場を占拠する勢いを示しているだけに、既存のスマゲーは勿論
フェイスブック、ツイッター、LINEなどSNSへのアクセスも大幅に減少することが考えられ
今後関連企業の業績には注意が必要だと思います。
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＜ポケモンGOに殺されるアプリ市場と広告市場＞
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関連銘柄：
任天堂(7974) -
タグ：
ありがとうございます！
ポケモンGOに殺される〜の記事が特に面白かったです。
にゃんさん おはようございます。
スマゲーやその関連業界では
「ポケモンGO」を「バケモンGO」と呼んでいるそうです＾＾
かなり危機感を持っているんでしょうね。
nottyさん おはようございます。
私は一応ダウンロードしましが
元々スマゲーにはあまり興味が無いので
社会現象に巻き込まれることは100％ありません
musashiさん こんにちは。
日本人は社会現象に振り回され易いのでしょうか？
海外勢は業績が全てなので、任天堂の株価も冷静に見ている様な気がします。
ただ任天堂関連銘柄の乱高下はまだ暫く続きそうなので
高見の見物でもさせて貰います
ところで今週は日銀金融政策決定会合が開かれますから
それまで大きな動きはないと思いますが、問題はその後でしょうね。
個人的には日経平均↓、マザーズ↑が理想的な展開ですが
さてどうなることやら。
musashiさんも頑張って下さい！
相変わらず､身動きできずにいる感覚買いで御座います｡m(_ _)m
買うにしても､難しい相場が続いていますね｡
特にﾏｻﾞｰｽﾞ銘柄･･｡
感覚買いさん こんにちは。
何だか為替も株価も膠着状態ですね。
これ以上買い上がる材料も無ければ、日銀の政策会合を控え
売り急ぐ状況でもない。そんな印象を持っています。
またNYが底堅いうちは日経平均も大崩れしそうにありませんが
7月の利上げが見送られることは織り込み済みなので
ダウの上値はあまりない様な気がします。
因みにダウのRSIは80%まで上昇していますが
今年のパターンを振り返ってみると、80％～85％の水準に達すると
必ず50％辺りまで調整しています。
下げ幅に換算すると350ドル±50ドル程度です。
ただ今回は高値を更新しているため、下げ幅は大きくなる可能性があり
18000ドル前後まで調整するかも知れません。（期待を込めて）