スペインでは、昨年12月の総選挙で「急進左派ポデモス」と「中道右派シウダダノス」が躍進し
「中道右派・国民党」と「穏健左派・社会労働党」の2大政党制が崩れました。
結局2大政党は連立政権の樹立に失敗し、26日に解散総選挙の運びとなっていますが
英国のEU離脱が決まった直後だけに、その動向が特に注目されます。
http://www.sankei.com/world/news/160626/wor1606260024-n1.html
因みにオランダがEU離脱を問う国民投票に向け動き出したと報じられ
イタリアでも同様の動きが見られます。
英国の離脱だけで終われば、金融市場の混乱は最小限に止まったかも知れませんが
他のEU諸国が追随するパターンが最悪のシナリオであり
スペイン総選挙の結果にも、世界の金融市場は神経を尖らせることになりそうです。
ところで大荒れの株式市場も、英国だけの問題であれば比較的早い沈静化も期待出来そうですが
今後はオランダ、イタリア、スペインなどの動向に振り回される可能性があり
当分の間、株価の乱高下に注意が必要だと思います。
また今回の株価暴落には、ギリシャ・ショックの時と同じ
インサイダーに近い情報で動く「イベント・ドリブン系ヘッジファンド」の関与が報じられており
もしかすると事前に、英国がEU離脱の道を選ぶという確信めいたものがあったのかも知れません。