《独り言》
5/6に伊藤忠が決算を公表しています。
印象は相対的にポジティブ。
資源関連の減損等で商社各社が大幅に業績悪化している中、非資源に強みの持つ当社は相対的に好業績。
なお、決算は13:30分に公表されたが、好感して株価は上昇した。
ただし、他の商社についても、現状の資源価格の価格上昇を踏まえると、V字回復が連想できる可能性があるのではないかとも推察される。
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伊藤忠は非資源ビジネスの収益のウエイトが大きいことが現状の環境下では総合商社の中で相対的に評価される点。
(参考)27/3月期 総合商社の利益内訳
売上高 純利益
うち、資源 うち、非資源
・三菱商事 7兆6694億円 4005億円 854億円 3145億円
・三井物産 5兆4049億円 3064億円 1806億円 1209億円
・伊藤忠 5兆5914億円 3005億円 -236億円 3172億円
・丸紅 7兆8342億円 1056億円 -421億円 1056億円
・住友商事 3兆7622億円 -731億円 -2021億円 1926億円
(出所:会社四季報 業界地図)
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ポイントは以下の通りです。
①減収減益決算。減収は原油価格下落の影響、減益は鉄鉱石、石炭価格の下落が主因。
②業績予想は減収、営業利益減益、当期純利益増益となる見通し。
エネルギー分野での減益を見込むもそれ以外の分野では情報・通信を除いて増益の見通し。
③配当は増配基調。配当政策は次の通りとなっており、割と強気な姿勢でありポジティブな印象。
- 2016年度は55円、2017年度は60円の一株当たり配当金を保証(と明記)
- 2000億円/年までの部分に配当性向20%、2000億円/年を超える部分には配当性向30%をめどに実施を継続する方針。
④業績見通しの前提は1ドル=110円、原油は1バレル=35ドルとなっている。
6カ月株価推移
2年間株価推移
(注)上記について、内容が正確でない場合もあります。個人的に備忘録、自分自身のマーケットの見方をまとめたものです。
投資判断はご自身でお願いいたします。また、、予想も含まれていますが、日々変わる情勢に伴い、予想もかわることもあることを含みおきください。