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もしものときに強い会社
こんにちは。
本日は山崎製パン株式会社をご紹介いたします。
山崎製パンといえばパンを思い浮かべると思います。「モーニングブレッド」、「ダブルソフト」、「ランチパック」など聞いたことがあるのではないでしょうか。洋菓子では「まるごとバナナ」が有名ですね。その他和菓子、弁当、おにぎり、ゼリーなども製造しています。食品製造だけでなく、コンビニエンスストア「デイリーヤマザキ」やイートインコーナー付きパン屋「ヴィドフランス」なども有名です。
山崎製パンは日本だけでなく海外展開も行っています。アジアではマレーシア、タイ、香港、シンガポール、台湾、中国、インドネシアで、その他の地域ではアメリカ、フランスで事業を展開しています。
海外でも事業を展開する山崎製パンは日本での流通網も行き届いています。それが今月の熊本での地震の際に生かされました。国が支援物資を届ける際に採用した「プッシュ型支援」は必要なものが必要な時に避難者に行き渡らないという課題を抱える中、山崎製パンは緊急食糧などの支援でそつのない対応を見せたといいます。そういわれる理由の1つに、流通網があります。同社の工場は北は北海道、南は熊本まで直営だけで25拠点あります。さらに生産委託提携を結んでいるローカルの製パン会社もあり、これらの生産拠点から自家用トラックで自前の物流網が広がっています。また、工場間で製品を相互に融通する社内トラック便も走っているといいます。
そしてもう1つの理由に「どんな試練や困難に遭遇しようとも、注文のあった製品をお客様に届けることに全力を挙げる」という考えが全社に根づいているということがあります。今から40年以上も前に当時のパン工場としては国内最大であった武蔵野工場で火災が起こり、製品を生産・供給できなくなるという会社存亡の危機に直面したことがありました。この経験から、阪神・淡路大震災、東日本大震災、2014年の首都圏・甲信越での大雪、そして今回の熊本の地震の際に生かされたそうです。
経済合理性から考えると必ずしも「良い」とは言えないかもしれませんが、このようなリスクに強い企業は必要とされると思います。
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