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一味違う中古車販売
こんにちは。
本日ご紹介させていただくのは株式会社ガリバーインターナショナルです。中古車販売最大手の会社です。
中古車販売の会社といえば、買い取った中古車を展示場で販売するというスタイルが想像できると思います。しかしその場合、一定規模の土地、展示車数が必要で、規模に応じて人件費も上がるなど展示にかかわるコストが発生します。また、中古車の価格が2〜3週間程度で変化する日本の中古車市場では、在庫期間が長引けば商品の価値が下がるので、在庫リスクを抱えることになります。
一方のガリバーインターナショナルは、買い取った中古車を2週間以内に全国のオークション会場に出品し、中古車業者に売るという方法で在庫リスクを抑えることに成功したのです。
ところで、2014年4月には消費増税が、2015年4月には軽自動車税増税がありました。その結果2015年度の国内新車販売市場は、前年度比6.8%減の493万台と、4年ぶりに500万台を割り込みました。新車販売が低迷すれば車の下取りも減るので、中古車買い取り事業者にとっても打撃になるはずです。しかしガリバーインターナショナルは、4月13日に発表された2016年2月期決算では、営業利益が前期比41.6%増の75億円、純利益は前期比25.1%増の41億円という好業績でした。そこにはここ2~3年でのビジネスモデルの転換が大きく関係していると考えられます。
従来はオークションに出品するまでの間、中古車の在庫はプールセンターに保管してきました。しかしプールセンターに保管することをやめ、展示場で一般消費者に販売するというスタイルに転換しました。売れなかった中古車をその後オークションに出品するという流れです。買い取りからオークションまでの期間は2週間と、従来と変わりません。そのため、従来のビジネスモデルをベースとして在庫リスクを抑えたB to Cのビジネスモデルを実現しました。それにともなって展示販売店を年間60店舗のペースで出店し、2016年2月末で131店舗のところ、2020年2月末には371店舗まで増やす計画です。
増税や人口減少で年々縮小する国内の自動車市場の中で、ビジネスモデルを変えながら売り上げを伸ばすガリバーインターナショナルのビジネスモデルは非常に興味深いものだと思いました。
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