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事業者から買収や協業で取得したスマホゲームを再生・運営するリビルドが好調。相互送客ネットワークも展開。
昨年12月21日にマザーズに新規上場した直近IPO(新規上場)の一角。公開価格1680円を19.3%上回る2005円で初値を形成、その後のセカンダリでは冴えない値動きで今年の2月10日まで1200円~1800円付近のレンジ推移がつづいた。
これが一変したのは2月10日の前期(15年12月期)本決算の発表以後。
売上高が9.9億円→29.6億円と3倍増、営業利益が200万円→1.4億円と急速飛躍したことが市場にサプライズをもって受け止められたことによる。
株価は2月10日終値1560円に対して、S高を含む買い優勢の9営業日で2月24日高値6100円まで高く買われた。株価は3.9倍と急上昇した。
同社は新規タイトルの開発が中心のスマートフォンゲーム市場において新たな市場、すなわちセカンダリ市場を形成している。
セカンダリ市場とは、スマートフォンゲームタイトルの買収・協業などの二次取引により形成する市場で、マイネットはセカンダリ市場の事業者としての実績を積み重ねることで、Google PlayとApp Storeのゲームカテゴリのランキング上位100位以内のタイトルを保有している企業の多くとリレーションシップを構築している(15年9月末58社)。
マイネットはリリース済のゲームをゲーム事業者から買収ないしは協業という形で再生・運営を行うリビルド事業を行う。
こうした独自のビジネスモデルの内容が、よく把握されていなかったため、独自のヒット作を持たないゲーム開発会社と市場では誤解され、2月10日の前期・本決算まで好実態が周知されていなかった。
またスマートフォンゲーム市場のセカンダリ市場の急速な立ち上がりと成長についても、市場は同社の業績を見て初めて理解したというのが現状。
一部のネット内の書き込みなどには、前期・本決算発表前は、同社の価値を疑う見方が多かったのだが、詳細分析なしには、好実態を掴むことが難しかったのも事実。
現状はゲーム・セカンダリ市場の成長性も含めて、同社の評価も定まったことから、直近の全体相場の下げで、やや調整した同社の押し目買いタイミングと考えた。
前期・本決算は、売上高29.4億円(前期比+198.4%)、営業利益1.4億円(+7104.4%)、経常利益1.3億円(+23049.8%)、純利益0.9億円(+841.6%)、1株当たり純利益38.8円実績だった。
今期(16年12月期)の業績見通しについては、セカンダリ市場の成長拡大を背景に、売上高60億円(前期比+102.4%)、営業利益3億円(+106.5%)、経常利益2.9億円(+120.5%)、純利益2億円(+109.5%)、1株当たり純利益60.0円見込みとする。
一方、市場コンセンサスは、前期・本決算の好調数字を確認した後、売上高56億円(前期比+88.9%)、経常利益6.2億円(+377.1%)、純利益4.1億円(+331.5%)、1株当たり純利益127.9円予想と、会社計画の利益水準はほぼ倍増着地とのポジティブな予想をしている。
ここではやや保守的に会社計画よりの利益水準で、当面の株価評価は4600円付近に収斂していくとの見方をしている。
買いメドは3690円前後まで。想定の取り組み期間は3-4週間程度。想定目標株価@4600円付近への戻りを期待。
一方、損切りについては3100円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
なお、取得株価、想定目標株価、損切りラインなどは、あくまでも参考値としての目安記載であり、投資家個々にリスク許容度などトレードの感覚は異なるため、ご自身の取引ルールやご判断を優先することが大切である。
(01日終値@3585円に対する目標株価の想定上昇率+28.3%前後。)
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