ドル円相場（113円台が戻り一杯かも）

[kabukabumanさん]

3月のFOMC及び日銀金融政策決定会合に於いて、何れも新たな金融政策が示されなかったことで

予想通りCME通貨先物市場では、投機的な円買いが増加に転じています。

一方、先日来FRBのメンバーが相次いで4月の追加利上げに肯定的な発言をしたことから

一時的にドルが買い戻されましたが

3月利上げを見送ったFRBの権威を守る、ポジショントークという見方が濃厚かも知れません。

この様な背景から、ドル円の「日足」は昨年11月以来となる6日連続陽線となりましたが

114円台半ばにある抵抗帯が強固なため、115円台突破は容易ではないと考えられています。

因みに、チャート面の現在地は「４時間足」の上「８時間足」の下という位置なので

短期的なトレンドは円安ですが、そろそろ戻り一杯という状況にも思えます。

また20日過ぎ頃から、企業の円買いが止まった可能性が高く

先週の円安に、ある程度影響しているかも知れません。

さらに、先週ベルギー、イラクと立て続けに自爆テロが発生しており

訳の分からない「有事の円買い」とやらに見舞われる可能性もありそうですが

投機筋の円ロングが一向に減少しないのは、中国を初めとする新興国経済の不安等に加え

この様な地政学的リスクも大きな要因だと考えています。

ということで、国内市場は円相場、NY市場は特に原油相場を注視して置きたいと思います。