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反転に転じられるか

2月1日の日経平均は、17865.23(+346.93)と大きく上げた。日足では17565の基準線を上に抜けた。日足のパラボリックはすでにプラス転換。ただし基準線は下向きであり、雲の下限は17967とかなり上にある。日足のMACDもまだ深いマイナス圏だ。まだ自律反発の域をでて、反転トレンドに入ったというのは尚早のようだ。ドル円は121.38と早くも足踏み。パラボリックは上向きで、基準線118.82を昨日大きく上に抜けたが、雲の下限にひっかかり、ギャップをあけてコマをつくっており、勢いが陰っている。

そもそもマイナス金利が、景気をよくするという理屈が今一つはっきりしない。金融緩和というが、収益を圧迫される銀行がそんなに貸し出しを増やすだろうか。いままでも金融緩和しても貸出先がないという声があったはずだが、それは変わったのか?マイナス金利は、確かに日米金利差を拡大するので、円安に効くかもしれない。おそらくこちらが黒田日銀の本当の狙いだろう。しかしこれはアメリカの金利が順調に上がっていけばという前提にたっていて、どうもアメリカ経済は弱含んでおり、金利も下がり気味で、思惑通りにいくとは考えにくい。年初からの株価の下げは、中国と原油安が世界の景気を冷やすという懸念が根本にあったはずなので、日本のマイナス金利がこうした根本的な原因に効果があるとは思えない。というわけでどうも政策としては、追い詰められた奇策という印象をぬぐえない。
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