曙ブレーキが、12月15日14時に
「調査委員会の調査報告書受領及び不適切会計処理に関する再発防止策のお知らせ」
を公表しました。
「平成27年11月4日付「当社における売上認識に関わる不適切会計の可能性および、
平成28年3月期第2四半期決算発表延期に関するお知らせ」
を受けて、不正会計の概要と再発防止に関する報告です。
11月の適時開示の時点で、「なんで、この程度の金額で、ここまでやるんだろう?」
と思って、気になっていたのですが、場中に、このような開示をするのは珍しいと思いました。
(午後3時以降とかに発表するのが無難。さらには金曜日のほうが無難・・・)
調査委員会の報告内容をみると、「会計処理のタイミングの問題」はあるが、
過年度の決算を修正するほどの金額ではないというもので
(そう読みました)
そもそも、「何で、11月に、あのような適時開示をしなければならなかったのか?」
という疑問すら出る内容と思いました。
適時開示後、その後の株価は上昇しているし、
密かに、注目していた銘柄なのですが
(会計不正は大したことなく過小評価と思っていたので)
乗り遅れたかな?
と感じています。
コンプライアンスがクローズアップすると、このような些細なことでも
会社が過剰に反応するケースが増えるのかもしれませんね。
もっとも、曙ブレーキは、自動車関連各社が収益を増加させている北米市場で
損失を出していることが、かなり深刻なのだと思いました。
この深刻さから目をそらさせるために、時間稼ぎをするために、
不正会計を開示したのではないか?
と穿った見方をしてしまいそうです。
この開示に対して東証は、どんな反応するのかな?
気になるところです。