kabukabumanさんのブログ
東京市場雑感(鬼より恐いG.Sの影響も)
相変わらずしぶとい東京市場ですが
先日もお話しした様に、G.Sによる日経平均先物の買い越しが続いている時は
総じて地合いは堅調に推移する傾向があります。
そのG.Sが10月上旬には日経平均先物12限を、およそ5万枚売り越していましたが
その後買い戻しに転じ、本日時点の同売り建て玉は約2万枚に減少しています。
つまり1ヶ月余りで3万枚買い戻したことになり、この間、日経平均はおよそ10%上昇しました。
同様の現象は、今年3月中旬から4月にかけても発生しており
日経平均2万円乗せの原動力になったと考えられています。
勿論G.Sだけが相場を動かしている訳ではありませんが
数ある大手外資系証券の中では、最も大きい影響力を持っていることは事実でしょう。
しかし私が知る限り、昨日から売り越しに転じていますので
今後の動向には充分注意したいと思います。
(11/18 先物売買情報:日中分)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/18/idJPL3N13D2HW20151118
(11/19 先物売買状況:日中分)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/19/idJPL3N13E2CP20151119
ところでそのG.Sが先頃、米国株の強気見通しを公表したことがきっかけとなり
NY市場の調整にストップがかかったのではないかという見方がある様です。
但し、輸出企業の業績は、利上げによるドル高の影響が考えられるため
必ずしも好調に推移する訳ではなく(為替ヘッジの程度にもよります)
グローバルな製品競争力が鍵を握ると予想し、企業間格差が広がる可能性を指摘しています。
また併せて、原油安は家計の可処分所得が増加し、消費のアップに繋がる可能性が高い為
米国の景気には追い風になると論じています。