――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【1】今日の相場
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎日経平均
18234.74(-203.93)▼1.11%
◎TOPIX
1508.13(- 12.00)▼0.79%
◎売買高概算 21億1524万株
◎売買代金概算 2兆4044億円
◎時価総額 542兆0980億円
◎値上り銘柄数 845
◎(年初来)新高値 36
◎値下り銘柄数 933
◎(年初来)新安値 5
◎変わらず 122
◎騰落レシオ(25日)
109.71%(前日比4.98%上昇)
◎サイコロ(日経平均) 8勝4敗
○●●○○○○○○●○● 66.7%
◎カイリ率(日経平均)
25日線比+1.43%
75日線比-6.00%
◎為替
(対 ド ル)119.77(前日比0.34円高)
(対ユーロ)135.58(前日比0.58円高)
◎出来高上位
1.みずほ <8411>
235.2円(- 3.2円)12206万株
2.シャープ <6753>
148円(+ 9円) 8181万株
3.三菱UFJ<8306>
759.7円(- 18.4円) 5148万株
4.パイオニア<6773>
321円(+ 26円) 3987万株
5.ユニチカ <3103>
61円(- 1円) 3984万株
◎売買代金上位
1.日経レバE<1570>
14070円(- 250円) 1198億円
2.トヨタ自 <7203>
7316円(- 184円) 853億円
3.ファストリ<9983>
42260円(- 1640円) 605億円
4.ソフトBK<9984>
6243円(- 196円) 522億円
5.三菱UFJ<8306>
759.7円(- 18.4円) 393億円
◆相場概況
外国証券の寄付前の注文状況・・・売り1120万株 買い1680万株
本日の東京マーケットは日経平均株価が203円(1.11%)安の1万8234円で取引終了です。
東京市場が休場の間にNYダウは7日連続高で昨晩は47ドル高となりましたが、日経平均株価は安値を付けた9月29日の1万6901円から先週末の1万8438円まで1537円という大幅高となっており、短期的な過熱感を意識した売りが朝方から先行。ただ、金融緩和を含めた政策期待、加えて先高期待からの押し目買い意欲は引き続き根強く、昼からは1万8250円近辺でもみ合う展開となっています。売買代金は概算2兆4044億円、上海総合指数は5ポイントの小幅高で3293です。
業種別では、空運、水産、陸運、医薬品などが高く、銀行、不動産、自動車、電機、精密などが下げています。
個別銘柄では、ザ・ノース・フェイスなどを手掛けるスポーツウエアのゴールドウインが240円高の5680円と値を飛ばして年初来高値更新。バイオベンチャーのスパイバーと共同で人工合成クモ糸素材を使ったアウタージャケットの試作品を発表。同素材を用いた衣服は世界初であり、収益拡大期待から買いが入っています。
サカタのタネが204円高の2416円と大幅高。先週末の引け後に2016年5月期の連結営業利益が60億円と従来計画55億円から上方修正し、好感した買いが入っています。先進国での健康志向の高まりや新興国の人口増を受け、好採算のブロッコリーやトマトといった野菜の種子の販売が海外で好調です。
シャープが9円高の148円と値を上げています。官民ファンドの産業革新機構が経営再建中の同社に出資する検討に入ったと報じられ、革新機構の出資を受けて経営再建が進むとの期待から買いが入っています。
自動運転関連としてパイオニアが26円高の321円、クラリオンが14円高の426円といずれも年初来高値を更新、JVCケンウッドも2円高の318円と値を上げています。トヨタが高速道路で自動運転できる市販車を2020年頃に発売すると発表し、材料視した買いが件属しています。
パイオニアは車に搭載して周囲を3次元で把握できる計測機器などを手掛けており、自動運転車の普及による収益拡大期待が高いです。加えて、先週に複数の大手自動車メーカーからスピーカー計約4500万本を新規に受注したと発表しています。
その他、リニア中央新幹線の最難関区間の南アルプストンネル工事を大成建設などと共同受注した錢高組が64円高の676円、大林組が34円高の1117円、熊谷組が5円高の404円といずれも年初来高値更新。
広島・岡山地盤の食品スーパーのハローズが東証1部への市場変更を好感した買いで402円高の2929円、傘下に近畿日本ツーリストとクラブツーリズムを有するKNTが18円高の282円、中国電子商取引最大手のアリババへの出店報道で紙おむつメリーズの販売拡大期待から花王が160円高の5690円と値を飛ばしています。
本日の新高値銘柄は、サカタのタネ、東建コーポ、大林組、銭高組、熊谷組、矢作建設、大林道路、日本触媒、パイオニア、クラリオン、ゴールドウイン・・・等々です。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【2】主な投資判断
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
[クレディS証券]
据置き C
(7262)ダイハツ 1,500→ 1,250円
[バークレイズ証券]
据置き A
(7261)マツダ 3,100→ 2,800円
引上げ C→B
(4912)ライオン 900→ 1,200円
[ゴールドマンS証券]
引上げ C→B
(3116)トヨタ紡織 1,500→ 2,100円
引下げ A→B
(6728)アルバック 2,200→ 2,350円
[SMBC日興証券]
据置き A
(1802)大林組 1,250→ 1,400円
[三菱UFJMS証券]
引上げ C→B
(2678)アスクル 3,000→ 4,100円
[大和証券]
引下げ 1→3
(6736)サン電子 1,900→ 700円
※3段階評価はA~C、5段階評価は1~5にて表記
※投資判断を再開した場合は新規と記載
※価格は各証券会社が判断する妥当株価
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【3】本日の経済指標等の結果
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
◎中国の貿易統計
―――――――
中国税関総署が発表した9月の貿易統計によれば、米ドルベースの輸出は前年同月比3.7%減、輸入は20.4%減。輸出と輸入を合わせた貿易額は7カ月連続で前年を下回りました。
1~9月累計の貿易額は8.1%減となり、貿易額に関して中国政府が今年の目標としていた「6%増」の実現は不可能な情勢です。
なお、一般的に景気が悪化すれば追加の景気刺激策が打たれる可能性は高まります。
◎消費動向調査
――――――
消費者心理を示す9月の消費者態度指数は前月比1.1ポイントの低下で、市場予想よりも悪化しました。
項目別では「暮らし向き」「収入の増え方」「雇用環境」「耐久消費財の買い時判断」の4項目すべてが前月比で低下しています。
◎ESPフォーキャスト調査
――――――――――――
10月調査(民間エコノミスト約40名による予測の集計)では、2015年7~9月期の実質成長率が0.55%と(前月調査1.67%)、2カ月連続で大幅な下方修正となっています。
15年度は実質0.97%(前回調査1.11%)、16年度は実質1.59%(同1.70%)と、いずれも下方修正されました。
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
【4】ミスターマーケット
――――――――――――――――――――――――――――――――――∞
アメリカの経済学者で、「バリュー投資の父」と呼ばれたカリスマ投資家のベンジャミン・グレアム(1894~1976年)は、世界で最も成功した投資家ウォーレン・バフェットの師として知られています。
その彼が好んでよく用いた「ミスターマーケット」の例え話がありますので、皆様にもご紹介したいと思います。
『ミスターマーケットは親切な人で、毎日家のドアの前に現れて、毎日違う株価で株の売買をもちかけてくれます。
ミスターマーケットが提示してくる株価は、妥当なように思える時もあるが、馬鹿ばかしい価格を提示してくる時もあるといった具合です。
投資家であるあなたは、彼の提示した価格に同意して取引してもよいし、彼を完全に無視しても構いませんが、いずれにしても彼は毎日その時々の株価を提示して投資をもちかけてきます。』
ミスターマーケットを証券のセールスマンと考えても良いし、市場そのものと解釈しても構いません。
重要なことは『ミスターマーケットが気まぐれで提示してくる価格に振り回されてはいけないことだ』とグレアムは言います。
グレアムはさらに『投資家は、市場に参加することではなく市場の愚かさから利益を得るべきである。投資家は、ミスターマーケットがしばしば行う不快な言動に対して、過度に気をとらわれるよりも、むしろ現実世界の会社のパフォーマンスに注目し、割安な株式を取得することに集中する方がよい』と断言しています。