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【1】NY市況
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□ダウ工業株
16776.43(+304.06)△1.85%
□ナスダック
4781.26(+ 73.48)△1.56%
□S&P500
1987.05(+ 35.69)△1.83%
□ダウ輸送株
8055.20(+181.56)△2.31%
□半導体株(SOX)
619.85(+ 11.39)△1.87%
□NY原油先物(11月限)
46.26(+ 0.72)
□NY 金先物(12月限)
1137.60(+ 1.00)
□バルチック海運指数
881 (- 8)
□為替
(対ドル)120.46(前日比0.30円安)
(対ユーロ)134.82(前日比0.34円高)
□CME日経225先物
18360(+290)※大阪先物比
6日のNY株式市場は、早期利上げ観測の後退や世界的な株高を手掛かりに大幅続伸。主要3指数ともにこの日の高値圏で取引を終了しました。
前週末発表の9月の雇用統計の内容が予想以上に弱かったことから早期の利上げは困難との見方が広がり、この日発表された9月のISM非製造業景況感指数が市場予想を下回ったことも利上げの後ズレを意識させました。
アジアや欧州の株高の流れや利上げ先送り観測でNY株は買いが先行。ISM非製造業景況感指数は市場予想を下回りましたが、景気判断の分かれ目となる50を上回っていることも買い安心感につながりました。世界銀行による中国の成長率見通しの下方修正は中国が追加経済対策を打ち出すとの期待につながり、TPP交渉の大筋合意も前向きにポジティブに受け止められたことも相場上昇を後押ししました。
ダウは引けにかけて上げ幅を拡大し大幅続伸、約1カ月半ぶりの高値で取引を終了。ナスダックは4日続伸、S&P500種指数は今年初の5日続伸です。
S&P業種別指数は全10業種が上昇し、資本財(産業機械等)やエネルギーなどの上昇が顕著でした。
個別銘柄では、ゼネラル・エレクトリック(GE)が大幅上昇。物言う株主(アクティビスト)の投資家率いるファンドがGEの大株主となったことが明らかになり、株主還元で思い切った提言があるとの期待から買いが入りました。エアバスに合金を供給する契約を結んだ非鉄のアルコアが急伸。農機のディアやキャタピラーがそろって大幅高。機械のユナイテッド・テクノロジーズや工業用品のスリーエムなどにも買いが入りました。
グーグルの持ち株会社としてこの日から取引が始まったアルファベットが上昇。ちなみに、持ち株会社のアルファベットの傘下にグーグルやユーチューブ、アンドロイドなどの事業が置かれます。一方、TPP交渉の大筋合意で、バイオ医薬品の開発データの保護期間が業界が求めていた12年より短い8年で決着したことが嫌気され、バイオジェンなどバイオ医薬品株の一角が軟調でした。
この日はダウを構成する30銘柄中29銘柄が上昇。上昇率上位はGEやキャタピラー、シスコシステムズ、デュポン、アメックス、IBMなど。一方、ナイキのみが軟調でした。
NY原油先物(WTI)は続伸。NY株の大幅上昇を横目に、リスク資産の原油にも買いが入りました。NY金先物も続伸。早期利上げ観測の後退が金相場を支援しました。
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【2】本日の注目点と話題
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◆昨日の日経平均株価は前週末比280円高の1万8005円と、約2週間ぶりに節目の1万8000円を回復しました。
欧州株が大きく上昇し、NY株も大幅続伸。CME日経225先物は1万8360円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万8005円と比べ355円高い水準となっています。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万8360円 CME日経先物
1万8168円 一目(雲)上限
1万8069円 窓上限(9月18日安値)
1万8047円 一目基準線
1万8039円 25日線
☆1万8005円 昨日終値
1万8000円 心理的節目
1万7775円 窓下限(10月5日高値)
尚、中国は国慶節(建国記念日)の大型連休期間のため、上海市場は7日まで休場です。
昨夕は大きなニュースが二つ飛び込んできました。一つは、北里大学特別栄誉教授の大村智氏がノーベル医学・生理学賞を受賞したというニュースです。
大村氏は土壌などから採取した微生物由来の抗生物質を数多く発見し、中でも大村氏が発見した物質がもとになった抗寄生虫薬の「イベルメクチン」はアフリカや中南米など熱帯域に住む10億人もの人を寄生虫病から救ったとされ、年間2億人に使用されています。
日本人がノーベル賞を受賞するのは23人目で、医学・生理学賞の受賞は3年前の山中伸弥氏に続いて3人目です。
もう一つの大きなニュースは、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)交渉が、参加12カ国による閣僚会合で大筋合意に達したことです。
交渉が始まってから5年半、日本が参加してから2年余りのマラソン交渉がようやくまとまったことにより、参加12カ国の国内総生産(GDP)の合計が世界の約4割を占め、域内人口は世界の1割の8億人を抱える巨大な経済圏が誕生します。
参加12カ国間でヒト、モノ、カネの行き来が一段と活発になり、2020年には参加国合計のGDPが14年比で24%拡大するとの試算もあります。
◎本日の経済指標
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11:00 9月の車名別新車販売
ちなみに、8月の車名別新車販売台数は、トヨタのハイブリッド車(HV)「アクア」が5カ月連続のトップ。軽ではホンダの「N―BOX」が8カ月連続で首位を維持しました。
また、本日から明日までの日程で日銀金融政策決定会合が開催され、海外では米貿易収支が発表されます。
イベントとしては、幕張メッセで国内最大の家電・IT(情報技術)の国際見本市「シーテックジャパン2015」がメディア向けに本日公開され、明日から10日までの日程で一般公開となります。海外では、米マイクロソフトの新製品発表会、ノーベル物理学賞の発表が予定されています。
◎市場変更
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サイバーリンクス(3683)
東証2部 → 東証1部
◎主な決算発表
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15:00
Jフロント(3086)、良品計画(7453)
◆その他のトピックは、TPP大筋合意・日本車輸出に追い風・肉やワインなどの輸入品が安く・コメや畜産は競争の時代に・発行にはハードルも、メガFTA作りに弾み、世銀が東南アジア新興国の経済見通しを下方修正、OECDが多国籍企業への国際課税で新ルール、中国が自然科学分野でノーベル賞初受賞、タイの鉄鋼大手が経営破たん・鋼材の市況悪化で、国内粗鋼生産量10~12月3.7%減・経産省見通し。
三菱重が仏アレバ本体への出資検討、カルビーがフラノーラの生産能力を引き上げ、明治はヨーグルト増産、クボタがアジアで畑作機強化、東電と日本瓦斯が家庭向けにセット販売、高島屋が純金製「バルタン星人」を発売、京王電鉄が中国でカレー店展開・5年で100店規模、資生堂が海外向けブランドを刷新、日産が軽EVを初公開、インフル予防接種・今季から値上がり。
牛丼3社がそろって増収・2カ月連続、シチズンの4~9月期営業益は13%増、東洋水産4~9月期営業益が2割増、キユーピー12~8月期純利益最高、クリエイトSD6~8月期最終益最高、パルコの3~8月期純利益は5%減、OSGの12~8月期純利益40%増、オークワ3~8月期最終益が黒字に転換、アドヴァンの4~9月期純利益35%増、ヨンドシーの3~8月期純利益10%減、ビックカメラが前8月期純利益を31%減に下方修正、プリマが初の中間配当実施へ・・・等々。
◎明日以降の主な予定 ※予定は変更になる場合があります。
7日(水)
日本郵政など3社の仮条件が決定
日銀金融政策決定会合(結果発表)
8月の景気動向指数速報
日銀総裁会見
内閣改造・自民党役員人事
シーテックジャパン2015
8日(木)
8月の国際収支
9月末の東京都心オフィス空室率
上半期の企業倒産
10月の金融経済月報
G20財務相・中央銀行総裁会議
FOMC議事要旨(9月16~17日開催分)
9日(金)
IMFと世界銀行の年次会合
9月の米輸出入物価指数
8月の米卸売売上高
◆今日の高島暦
< 相場の波動 >
上放れ売り 下寄りは見送り突込み利入れ方針
<相場高低判断>
浮動相場で変化なし