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概況



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【1】NY市況                          **
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□ダウ工業株      
16285.51(+619.07)△3.95%

□ナスダック       
4697.54(+191.05)△4.24%

□S&P500      
1940.51(+ 72.90)△3.90%

□ダウ輸送株       
7682.12(+215.15)△2.88%

□半導体株(SOX)    
587.82(+ 28.23)△5.05%


□NY原油先物(10月限)  
38.60(- 0.71)

□NY 金先物(12月限)
1124.60(-13.70)

□バルチック海運指数    
918   (- 24)

□為替      
(対ドル)120.20(前日比0.94円安)
        
(対ユーロ)135.96(前日比1.36円高)

□CME日経225先物 
18715(+275)※大阪先物比



 26日のNY株式市場は大きく反発。ダウの上げ幅は6年10カ月ぶり且つ過去3番目の大きさとなりました。

 中国人民銀行(中央銀行)が前日の預金準備率と政策金利の同時引き下げに続き、短期流動性オペ(SLO)で1400億元(約2兆6千億円)の資金を市場に供給したと発表。人民銀が連日で施策を打ち出したことで中国の市場も落ち着くとの期待が広がり投資家心理が改善。NY株式市場は序盤から買いが先行しました。

 朝方発表された7月の耐久財受注額が前月比2%増となり、市場予想を大きく上回る伸びとなったことも支援材料。ニューヨーク連銀のダドリー総裁が9月利上げ実施の可能性が低くなったとの見解を示し、景気減速が意識されたことが相場の上値を圧迫する場面がありましたが、利上げ実施が後ズレすればマーケットへの資金流入が続くとの見方から再び買いが膨らみました。

 ダウは大幅高で7日ぶりに上昇。この日の上昇幅(619ドル高)は08年10月28日(889ドル高)以来およそ6年10カ月ぶりの大きさで過去3番目の大幅高。上昇率(3.95%)は11年11月30日(4.24%)以来の大きさとなりました。ナスダック指数も7日ぶり反発で、08年10月13日以来の大幅高となりました。

 S&P業種別指数は全10業種が上昇。テクノロジー、へルスケア(医薬品等)、一般消費財・サービス(消費、娯楽・メディア等)、金融などが上昇率上位となっています。

 この日は多くの銘柄が上昇。ダウ構成銘柄のすべてが上昇しており、メルクが6%超の上昇、アップルやインテル、ビザ、マイクロソフト、エクソンモービル、ナイキ、JPモルガンなどが5%超の上昇で相場をけん引しました。

 予想以上の好決算を発表したアパレルのアバクロンビー&フィッチが大幅高。種子大手のモンサントも大幅高。モンサントは農薬大手のシンジェンタに買収提案を拒否されており、モンサントの財務負担が大きすぎるとの市場の懸念が後退した恰好です。

 油田開発大手のシュルンベルジェに買収されることになった油圧制御機器メーカーのキャメロン・インターナショナルが急騰した一方、財務負担が大きいとの見方からシュルンベルジェは下落。この日はニューモント・マイニングやゴールドコープなどの産金株の下落も目立ちました。

 NY原油先物(WTI)は反落。週間の在庫統計でガソリン在庫が予想外に増加していたことが嫌気され売りが優勢となりました。NY金先物は3日続落。為替市場でドルが上昇し、ドル相場と反対の動きになりやすい金は売られました。




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【2】本日の注目点と話題                     **
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◆昨日の日経平均株価は前日比570円高の大幅高で7日ぶりに上昇しました。

 上海株は序盤の上昇が維持できずに5日続落となっています。尚、中国人民銀行は前日の利上げに続き短期流動性オペで1400億元(約2兆6千億円)の資金を市場に供給したと発表しており、NY株は人民銀の連日の施策を好感して大幅高となっています。

 CME日経225先物は1万8715円で、昨日の東京市場の日経平均終値1万8376円と比べ340円ほど高い水準です。


◎日経平均株価と上下の節目
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 1万8838円 5日線
 1万8827円 3分1戻し(終値ベース)
 1万8715円 CME日経先物
 1万8500円 心理的節目
☆1万8376円 昨日終値
 1万8000円 心理的節目
 1万7806円 直近安値(8月25日終値)
 1万7714円 直近安値(8月26日ザラ場)



◎本日の経済指標
 ―――――――
 08:50 対内証券売買契約

 15:00 投資部門別売買状況


 海外では、米新規失業保険申請件数、4~6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値、7月の米仮契約住宅販売指数の発表があります。尚、4~6月期の米GDP改定値は、速報値の年率換算2.3%増から3%程度への上方修正が見込まれています。

 その他のイベントとしては、本日から29日までの米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会合)が開かれます。



◎市場変更
 ――――
 カネコ種苗 (1376)
 ジャスダック → 東証2部

 アイオデータ(6916)
 ジャスダック → 東証2部


◎主な決算発表
 ――――――
 15:00 ラクーン(3031) 

 16:00 東和フードサービス(3329)


 NY市場では、宝飾品のティファニーやディスカウントストアのダラー・ゼネラルが取引開始前に決算を発表します。



◆その他のトピックは、ダイキンやパソナふが外国人を使って家事代行、アマゾンが動画見放題、市場混乱で「アベノミクス」が再び争点に、日米欧医薬品13社がゲノム創薬で共同プロジェクト、ガソリンが半年ぶり安値・需要好調で元売り利幅拡大、米ギリアドのC型肝炎新薬1錠8万円。

 三菱商事がインドで農薬事業参入、トヨタ天津工場きょう再開、パナは北京の電池工場閉鎖、パナが家庭向け防犯に参入、キリンがミャンマーのビール事業強化、大阪チタが航空機用チタン材料8割増産、ノジマが増資を中止・株安で、沢井薬が設備投資200億円増額、シャープが中国客向け空気清浄器・日本製強調、ローソンが新電力からの調達を拡大。

 東京ドームの2~7月営業益2割増、ココカラFの今期純利益3倍、小糸製はインド事業の営業損益を黒字化、東和フード5~7月経常益2.5倍に、アインファマの5~7月最終益は過去最高、米投資ファンドがノーリツ鋼機とニューフレアの株買い増し、松井が配当増額へ、新晃工業、いちよし証、SPK、日本アンテナ、野崎印刷紙業、正興電機製作所が自社株取得枠設定など。



◎明日の主な予定 ※予定は変更になる場合があります。

 28日(金)
 7月の統計発表集中日(CPI、失業率、家計調査等)
       
 1~7月の中国工業企業利益
       
 7月の米個人所得・個人消費支出


◆今日の高島暦 

 < 相場の波動 > 一方に偏傾して動く日

 <相場高低判断> 比較的後場は安し



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