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2015年8月チャイナショックの要因

2015年6月から始まったチャイナショックの原因についてまとめました。

チャイナショックは以前から予測されており、予測されていながらも、急落しました。今回の世界同時株安において、中国の景気減速懸念が発端ではありますが、株価下落には様々な要因があります。2015年、2016年の見通しを立てるためには要因を知っておくことが重要です。
◇チャイナショック
上海総合指数は2015年6月12日に今年の最高値5,178.19をつけた後、下落率は30%を超えました。
8月24日には3分の2以上の銘柄がストップ安となりました。
日経平均株価も影響を受け、8月26日には一時937円の急落となりました。
◇中国の実態経済悪化
様々な指標が中国経済の減速を示しており、は中国の実態経済悪化が根本的な背景とされています。

<中国の失速を示す経済指標>
・中国の輸入額は2014年11月期以来9カ月連続でマイナス、貿易総額(輸出と輸入を合わせた額)は前年同期比で8.2%減少

・消費者物価指数は政府目標の3.0%を下回る1.6%
・8月1日に発表された8月の中国製造業景況指数(PMI)は49.7となり2012年8月以来の低水準
・21日に発表された製造業購買部担当者景気指数(PMI)速報値は47.1と約6年半ぶりの低水準。

中国政府が発表した第2四半期の実質GDP成長率7.0%(前年同期比)は、信憑性が低く、誰も信じていません。


世界の工場としてたくさんの原材料を輸入してきた中国の生産活動が減速するということは、世界中の原材料輸出国にも影響を及ぼします。実際、中国の減速により原材料の需要が減り、コモディティーが下落。鉄鉱石はピークから70%も下げています。
◇中国株バブル
2014年から景気減速を示す指標が出され、中国経済の失速が明らかになっている中、上海総合指数は上昇を続けてきました。

中国人民銀行は2014年11月以降、景気下支え策として預金準備率の引き下げや基準金利下げ上海と香港市場の株式相互取引開始などの策を実施し、これにより、株価は上昇し、個人投資家を呼び込み、更に上昇を続けてきました。実体経済が低迷する中、株価だけが上昇する、まさにバブルです。株価は1年で2.5倍まで上昇しています。
これがチャイナショックの影響をより大きなものにしました。
◇リーマンショック後の世界的な株高
ギリシャ問題など、株価を下落させる要因はありましたが、アメリカの株価も日本の株価も2008年のリーマンショックから回復し、順調に株価を上げてきました。中国の減速や、株高を気にはしていましたが、自国企業業績に引っ張られる形で株価が上昇しました。
そのため、中国バブル崩壊による影響が世界中で大きく出たと考えられます。
◇中国政府の政策が逆効果
中国政府は年金資金の3割まで株式を認める政策、国有企業や中央銀行の資金で株価を買い支える市場介入、下落株式の売買停止、大口株主への6ヶ月売買停止など、異例の対策を行っていますが、十分な効果は得られていません。むしろ、中国政府の過剰とも言える市場介入に嫌気がさし、今後の資金流入を阻む要因となる可能性すらあります。
◇アメリカの利上げ観測
FRB(連邦準備制度理事会)がゼロ金利政策を解除して利上げすることを検討していることも新興国市場の株価を押し下げる要因となりました。

高い利回りを期待して新興国に回っていた投資マネーが新興国から流出し、新興国株式、新興国債券の下落を招く恐れがあるためです。
また、基本的に利上げは株式市場にとってマイナス要因です。(債券の価値が上がり相対的に株の価値が下がる。企業が資金を借り入れた時の返済額が増え、業績の収益を圧迫。)
米国株式市場が下落すると、世界に広がる可能性があります。
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