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【1】NY市況
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□ダウ工業株
16279.89(- 50.58)▼0.31%
□ナスダック
4752.74(- 3.98)▼0.08%
□S&P500
1938.76(- 3.98)▼0.20%
□ダウ輸送株
7861.28(- 35.08)▼0.44%
□半導体株(SOX)
590.74(- 4.32)▼0.73%
□NY原油先物(11月限)
44.48(- 1.88)
□NY 金先物(12月限)
1131.50(+ 6.70)
□バルチック海運指数
917 (- 6)
□為替
(対ドル)120.21(先週末比0.79円安)
(対ユーロ)134.45(先週末比2.09円高)
□CME日経225先物
17575(-425)※大阪先物比
23日のNY株式市場は、中国の指標悪化が重石となり続落しました。
前日のNY株はアジア開発銀行が2015年の中国の成長率見通しを下方修正したことや独フォルクスワーゲン(VW)の不正発覚による欧州株の下落が嫌気され大きく値を下げ、この日は中国メディアの財新と英マークイットが発表した9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が前月比0.3ポイント低下の47.0と、6年ぶりの低水準となったことで改めて中国の景気減速が意識されました。
一方、英マークイットが発表した9月のユーロ圏の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が52.0と、好不況の境目とされる50を上回ったことやVW株の反発を好感して欧州株が上昇したことは支援材料。ダウは一時118ドル安まで下げ幅を拡大する場面がありましたが、売り一巡後は下げ幅を縮小しています。
S&P業種別指数では、公益(電力等)やテクノロジー、生活必需品(日品等)などが堅調だった一方で、素材(資源等)やエネルギーなどの下落が目立ちました。
個別銘柄では、中国の景気鈍化が意識されたことで中国事業の比率が高い非鉄のアルコアや建機のキャタピラーが下落。原油安を受けてシェブロンなどのエネルギー株が軟調な展開。株式の追加発行で株式価値の希薄化懸念が嫌気されている資源のフリーポート・マクモランが大幅安となっています。独市場ではVW株が反発しましたが、フォードやGMは続落しました。
習主席の訪米に合わせて、中国の複数のリース会社がボーイングから300機を購入することが明らかになりましたが、ボーイングの株価は終日マイナス圏で推移。ギリアド・サイエンシズなどのバイオ医薬品株は、民主党の大統領候補ヒラリー・クリントン前国務長官が先日、ツイッター上で「特殊医薬品の価格つり上げは言語道断」と投稿したことが改めて嫌気され値を下げました。
一方、傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」の利用者の伸びが好感されフェイスブックが上昇。アップルやシスコシステムズなどもしっかり。ディスカウントストアのターゲットやコストコなども堅調でした。
この日から取引の中心が11月物となったNY原油先物(WTI)は続落。在庫統計でガソリン在庫が増加したことや中国の指標悪化が相場の重石となりました。NY金先物は反発。為替市場でドルがユーロに対し下落し、ドル相場と逆の動きになりやすい金に買いが入りまいSた。
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【2】本日の注目点と話題
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◆先週末18日の日経平均株価は、米国の利上げ時期を巡る不透明感や持ち高調整の売りで下落。前日比362円安の1万8070円で取引を終了しました。
昨日の上海総合指数は、この日発表された9月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が6年半ぶりの低水準に落ち込んだことを嫌気して前日比69ポイント(2.19%)安の3115で取引を終了しています。ただ、先週末の終値(3097)と比較すると18ポイント(0.58%)高となっています。
NY株は中国の景気減速懸念が重石となり続落しました。尚、ダウの昨日終値は先週末終値と比べ104ドル(0.64%)安。ナスダックは先週末比で74ポイント(1.54%)安となっています。
CME日経225先物は1万7575円で、連休前の東京市場の日経平均終値1万8070円と比べ500円ほど安い水準です。
◎日経平均株価と上下の節目
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1万8133円 5日線
1万8119円 9月SQ値
1万8093円 一目転換線
☆1万8070円 先週末終値
1万8000円 心理的節目
1万7839円 一目(週)雲上限
1万7758円 9月9日始値(大陽線の下辺)
1万7575円 CME日経先物
1万7500円 心理的節目
1万7415円 直近安値(9月8日)
その他のマーケットの先週末と23日の終値の比較は下記のようになっています。
先週末終値 23日終値
変動幅 変動率
◇ 独DAX 9916
9612 -303 ▼3.06%
◇ NY原油先物 44.68
44.48 -0.20 ▼0.45%
◇ NY金先物 1137.80
1131.50 -6.30 ▼0.55%
尚、日本が連休中、欧州自動車大手・独フォルクスワーゲン(VW)が排ガス規制を逃れるために不正していたことが発覚し欧米の株式市場が揺れました。
米環境保護局(EPA)の発表で問題が発覚し、対象車両は全世界で約1100万台に上る見通しです。VWは7~9月期に65億ユーロ(約8700億円)の特別損失を計上すると発表。付随する対応などで7~9月期は最終赤字に転落する公算大で、その他、米国が2兆円超の制裁金を科すとの報道もあり
ます。
また、EPAは排ガス不正問題に関して独BMWや独ダイムラー、米国車にも調査対象を広げることを検討中と報じられています。
◎本日の経済指標
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10:00 8月の白物家電の国内出荷実績
13:00 8月の食品スーパー売上高
13:30 7月の全産業活動指数
14:00 8月の全国スーパー売上高
16:00 8月の全国コンビニ売上高
本日から、処理能力を高めた東証の株式売買システム「アローヘッド」が稼働します。
海外では、9月の独IFO景況感指数、8月の米耐久財受注、8月のシカゴ連銀全米活動指数、8月の米新築住宅販売件数の発表、NY市場の取引終了後にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されています。
◎主な決算発表
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15:00 瑞光(6279)
◆その他のトピックは、職場積立NISA・180社が導入、アジア開発銀が15年の中国成長率予想を下方修正、金融庁が3メガ銀に資本増強・持ち合い解消を要請、経産省が石炭火力発電所の建設を規制、政府「企業版ふるさと納税」検討、粗鋼生産量12カ月連続のマイナス、ギリシャ総選挙でチプラス前首相率いる与党勝利、天津爆発事故の国内4損保の保険支払い200億円、メガ銀の窓口で郵政株販売、住宅大手がゼロエネ住宅を一斉販売・ミサワは全戸標準。
新日鉄住金が電炉再編・大阪製鉄が東京鋼鉄にTOB、トヨタが米で大型車増産、ホンダは中型ピックアップの新型を米に投入、仏アレバが三菱重に出資要請、三菱重が洋上に火力発電船、住商がインドネシアで先端火力、日新製鋼が欧州車向け特殊鋼参入、日立がインドでATM生産、シャープが資産売却加速、三菱自の米工場売却先見つからず・閉鎖で調整、オリックスが銀座の商業施設を売却・100億円強の利益、関空・伊丹の運営権はオリックス連合に売却、全日空が国際貨物の輸送能力を増強、セブン&アイがグループ横断の通販サイト。
京セラがエンジン用センサーに参入、セブン店舗で三井住友海上の「1DAY保険」、日本調剤が茨城に工場新設・後発薬の生産能力6倍、木材から食品素材・オーミケンスが技術開発、東洋紡がペットボトルの材料で臭い漏れのない袋、元気寿司が宅配参入、味の素が北米で冷凍米飯増産、久光薬の3~8月経常益1割減、日本オラクルの6~8月最終益最高、ロイヤルホの今期最終は一転赤字に、わらべ日洋の今期最終は一転減益、神鋼環境が今期純利見通しを下方修正、クラボウの繊維部門で利益水増し、村上世彰氏がエクセル株を追加取得など。
◎明日の主な予定
※予定は変更になる場合があります。
25日(金)
9月決算銘柄の権利付き最終売買日
8月の全国消費者物価指数
8月の企業向けサービス価格指数
8月の外食売上高
4~6月期の米GDP確報値
◆今日の高島暦
< 相場の波動 >
朝高くば後場買え 押し目買い
<相場高低判断>
往来相場にて値幅あり