kabukabumanさんのブログ
ブル相場は終わったのか?それとも。。。
人民元切り下げに端を発した世界同時株安を受け
取り敢えずブル相場は終わったという見方も出始めている様ですが
株式市場というものは、株価が上がれば強気になり、暴落すると一気に弱気に転換します。
つまり上げた時も下げた時も、常に理由は後付けという訳で
今回の暴落も、一言で云えば中国ネタを理由にヘッジファンドが一斉に売り浴びせたことが原因です。
しかも冷静に考えれば、中国の景気減速は習近平政権の誕生前から懸念されていたことで
株価が暴落した後で、堂々と下落理由に祭り上げる市場関係者も如何なものかと思います。
評論家やアナリスト連中は、株価に勢いがあると「買いだ!買いだ!」と買い煽り
暴落が起こると、一転売り煽りに変身します。
ですから、彼等の言うことを参考に売買していると
個人は常に高く買って安く売らされることになり、そこが株式投資の難しいところだと思います。
ただブル相場が終わったのか?と言えば、確かに今回の暴落をきっかけに
過剰流動性相場が一旦終焉を迎える可能性はあると思います。
しかし過剰流動性相場が終わるということは、業績相場へ移行するということでもあり
ファンダ重視の極めて正常な相場が戻って来ることを意味します。
そこで思い出されるのが2003年~2007年初旬の上昇相場ですが
私が本格的に株式投資を始めたのが2005年でしたので、当時の印象は強烈に残っています。
特に長年に亘り株価50円が定位置だった新日鉄(現在の新日鉄住金)の株価が900円を超えた時には
流石に驚きを隠せませんでした。
個人的には大平洋金属と日本冶金工業で随分良い思いをさせて貰いましたが
当時はニッケルの価格が高騰しており、どちらもおよそ一年半保有し株価は4倍になりました。
まさにファンダを根拠とした長期投資が最も功を奏した時期で
再び同様の相場が訪れることを期待しています。
ただ当時と異なるのは商品相場がどん底にあることですが
裏を返せば、原材料や燃料代のウェイトが高く
しかも元々ファンダが良好な企業への投資は大いに勝機があると思います。
因みに当時日経平均の高値は2007年2月の18300円でしたが
参考までに先週末の状況と比較してみます。
◇2007年2月
日経平均18300円 EPS850円 PER20.67倍、PBR2.20倍、ROE10.68%、1ドル120.84円
◇2015年8月28日
日経平均19136円、EPS1256円、PER15.23倍、PBR1.31倍、ROE8.60%、1ドル121.45円
偶然にもドル/円相場は極めて類似しているため
単純にPERで比較すると、現状の日経平均は2007年2月時点より割安ですが、ROEは見劣りします。
またROEが1%上昇すると、日経平均株は1000円上昇するだけのインパクトがあると言われており
ROEを基準に考えれば2007年当時より割高という見方も出来ます。
ところがアベノミクスを契機に多くの企業が攻めの経営に方向転換し
長年貯め込んでいたおよそ100兆円の資金を積極的に有効活用する様になり
2年前5%台だった日本企業のROEは急激に改善を始めました。
具体的には設備投資、M&A、増配、自社株買いなどで
こうしたROEの改善を意識した企業の姿勢が、株価上昇の大きな原動力になった訳で
その草分けとなったのが「2802味の素」でした。
同社はアベノミクスに先駆け、2011年からROEを意識した経営方針を打ち出し
当時900円台だった株価は、今年7月に2960円まで上昇しています。
そしてこれが引き金となり、アベノミクス以降多くの企業がROE革命に取り組む様になりました。
こうした日本企業の変化が海外勢の日本株買いを増幅させ、株価の上昇に拍車を掛けた訳で
ROE革命が未だ現在進行形であることを考えれば
再び海外勢が東京市場に戻って来る日はそんなに遠くない様な気がします。
ところで過剰流動性相場はファンダを遥かに超える企業価値を生み出し
一部の投資家は短期間に巨額の利益を手にすることが出来ました。
さらに国内ではアベノミクス相場の相乗効果が大きなパフォーマンスを生み
次々に現れるテーマ株の間を資金が巡回する展開になりました。
つまり短期投資でも充分リターンが得られたという訳です。
そういう私自身も、ここ2~3年は短期投資に重点を置いていましたが
これから先は企業業績や成長性、さらには株主還元に対する企業方針をしっかり見極め
腰を据えた投資が功を奏する相場が訪れるのではないかと思います。
世界の市場は中国経済の減速や米国の利上げを懸念材料として、もう暫く調整しそうですが
この機会に、是非長期投資に最適な銘柄を発掘されてみては如何でしょう。
わかりやすい丁寧な解説、いつもありがとうございます
評論家以上に詳しくかつ投資家に親切です♡
しっかり、自分で調べて自分で考えて納得して投資ですね
がんばるぞーーー\(*⌒0⌒)♪
おちゃちゃさん こんにちは。
>評論家以上に詳しくかつ投資家に親切です♡
ということは、私は評論家の極みということですね(^◇^)
因みに先日のコメも、今日の♡マークもかなり刺激的で
今夜も眠れそうにありません (。・・。)モヤモヤ
musashiXPさん こんにちは。
私も利上げはさっさと実行して欲しいと思います。
疑心暗鬼相場はもう懲り懲りなので。
それからFRBのイエレン議長はとても有能な方だと感じています。
ある意味役者の域に達していて
フィッシャー副議長にもその影響は多分に及んでいるのではないでしょうか。
恐らくFRBの本音は利上げを先延ばししたくないという前提に立った上で
市場の動揺は出来るだけ避けたいという配慮が見て取れます。
musashiXPさんが仰る様に、今は市場の免疫力を高めようとして
盛んに牽制球を投げているのかも知れません。
つまり裏を返せば、年内利上げは決定で
もしかすると9月利上げを本気で考えているという可能性も大いにありそうです。
musashiさんこそお疲れ様でした。
小型株や新興株が買われたのは救いでしたね。
個人投資家の不安が和らいで来た証拠ですから (*^^*)
ところで米国の9月利上げは五分五分だという報道が流れ始めましたね。
最近のFRBメンバーの発言からも窺えますが
世界の中央銀行が早期利上げを望んでいることも
9月利上げ説が急浮上した原因だと思います。
何れにしても私達は流れに身を任せるしかありませんので
上昇トレンドに復帰するまでは
①短期投資に徹する
②ヘッジしながら中長期銘柄をホールドする
③休む
以上の三択ですね。
私は今のところ②で対応しようと考えています。
因みに今日の様な地合いで利確されたのは流石です。
当分の間、確実に利確することが賢明でしょうね。
明日もまた頑張って下さい!