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世界的な株価の暴落は大地震と同じ

世界的な株価の暴落で最も厄介なのはサブプライムショックの様な金融不安で

その次が世界経済に対する不安だと思います。


何が厄介かと云えば、他の主な下落要因である

「地政学的リスク(戦争・テロ)・核問題・大災害・伝染病」などと異なり

株価の調整期間が長引くという点で、昨年の東京市場は前半がほぼ調整期間と言えるほど

厳しい地合いが続きました。


因みに、世界的な株価の暴落を大地震に例えた理由は

多くの場合株価下落の前兆があり、その後本震(8/21の様な大きな暴落)がやって来ます。

さらに余震が長く続き、時には本震の規模を上回ることも珍しくありません。


つまり株式市場全体が地殻変動に見舞われている訳で

地盤沈下と同じ様に、その後の株価水準も沈むことが多いからです。

例えばNYダウのPERが16倍の時に暴落が起こった場合

その後のPERが14倍に下がるといった具合です。


そうなると暴落の前後で、我々も頭を切り替える必要があり

過去の常識を捨て、新しい常識(株価水準)でリスタートしなければなりません。


そのことを如実に物語っているのが、昨年4/14(二番底当日)の日経平均円建てのPERです。

少なくとも今年に入り、私達は日経平均のPERは概ね16倍前後が常識になっています。

しかし昨年4/14のPERは13.76倍でした。日経平均株価に直すと17240円になります。


また、昨年一年間の平均PERと、今年1月~8月の平均PERを比較しても1.5倍以上高くなっており

先週末のPERは15.51倍でしたから、去年並みだと14.0倍という計算になります。


無論これらは単純計算上の話ですが

世界的な株価の暴落で、市場に地殻変動が起こったと考えれば

強ち机上の空論だと高を括っている訳にもいかないと思います。


大切な資産を出来るだけ減らさないためにも

世界の株価が落ち着くまで、新規の買いはなるべく控えた方が賢明だと考えます。

但し、ただただ嵐が過ぎ去るの待つだけでなく、こういう機会は必ず今後の参考になるので

初心者の方は今回の暴落後、株価がどの様な推移を辿るかをしっかり記録(記憶)して

次の投資に役立てて頂きたいと思います。


ところで今日の日経平均予想を18900円~19200円とした場合の投資家心理は

19000円前後は変化無し。19200円以上ならやや好転。18900円以下は悪化。

ざっくりそんなイメージを描いています。


因みに今日トレードされる方は、上海市場の動向と為替の変動に充分ご注意下さい!




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