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純資産総額が大きいグローバルリートファンドを比較

国内投資信託市場において、純資産総額ランキングを見ると上位にグローバルリートを対象とした毎月分配型投資信託が多数入っています。
毎月分配型の投資信託は投資先としておすすめしませんが少し純資産総額の大きいものを比較してみます。
◇新光 US-REITオープン (愛称:ゼウス)
米国リートを投資対象とした毎月分配型のアクティブファンドです。2004年9月に設定されましたが、2010年から急激に純資産総額が伸び、現時点では純資産総額が1兆円を超える国内最大の投資信託となっています。

リーマンショック以降、米国リート市場の回復とと共に値上がりしては来ましたが、参考指標としているFTSE NAREIT All Equity REITs インデックス(配当込み)(円換算)と比べて取り上げて高い成果を上げてきたわけではないと考えてます。
トータルリターンは販売手数料、信託報酬の安いインデックスファンドのほうが高い???


最近のデータを見ると毎月75円の分配金を出しています。高い分配金をだしていることが新光 US-REITオープン に資金が集まった理由の一つですが、内訳を見ると収益以外から分配金が出されていることが分かります。

信託報酬は税込1.6524%です。内訳は、純資産総額が増えるほど販売会社の得る報酬の割合が増えるように設定されています。販売会社が積極的にこの投資信託を販売したことが純資産総額を増大させた一つの要因かと考えてます。

2014年9月から半年の実質コストは0.834%なので年間で見ると1.668%相当になります。

新光 US-REITオープンの購入手数料は、投資額によって変動します。
1000万円未満:3.24%(税込)
1000万円以上3000万円未満:2.16%(税込)
3000万円以上1億円未満:1.08%(税込)
1億円以上:0.54%(税込)
1000万未満は3.24%とかなり高く設定されています。小口のほうが手間がかかつて利益にならないのは分かりますが、小口の投資家があまり相手にしていないようにも感じられます。

信託期間が2024年9月30日に定められており、長期投資の点ではデメリットです。

ネット証券ではSBI証券では2014年10月から新光 US-REITオープン (愛称:ゼウス)の販売を開始しました。


三井住友信託銀行のホームページでグローバルリートインデックスオープンと新光 US-REITオープンの運用実績を比較しましたが、結果はほとんど変わりません。新光 US-REITオープンは手数料が高い分だけ得られる利益が少なくなります。


<三井住友信託銀行のファンドデータ比較より>
◇ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)
ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)は世界のリートを対象としたアクティブファンドですが、新光 US-REITオープンと似ている点が多々あります。

信託報酬1.62%に設定されており、純資産総額が大きくなるほど販売会社の割合が増えるように設定されています。

純資産総額は1兆円を超え、こちらも日本最大級の投資信託となっています。

運用報告書に参考指標「 UBSグローバル・リアル・エステート・インベスターズ・インデックス(円ベース)」との期別騰落率の比較表がありますが、ラサール・グローバルREIT(毎月分配型)のほうが下回る結果となっています。高い信託報酬に見合う価値は現状無いです。

最近の分配金は毎月60円です。2014年下期は市場全体が上昇したので利益から分配金が出ていることが多かったですが、そうでないことも多々あります。
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