【7968】TASAKIについて。
この銘柄は6月中旬くらいから、外資系が優先株を株式に転換して売却する意向を伝えていた。そして、7月16日に発行済株式総数の79.1%にも上る1400万株を売却するという材料が出てきた。
その材料に気づけたので、私的にはビックチャンスと思い2270円で空売りをしたのだが、次の日には日証金が売禁に指定してきた。これがマネーゲームを生むことになる。
チャートは日足期間1か月
売禁7月17日は急騰してしまった。瞬間的には2548円に達しており、前日の大量売出の材料前の株価を上回ってしまっていた。売禁の翌日に急騰はまあ良くあるパターンなのであるが、当時の2ch等でも結構話題になっていて、空売りを入れた人も多かったように見える。
というのも、この売り出しの規模はかなり珍しい・・・というか他にこんなに売り出しする事は過去のMSCBをやってた時代くらいしか無いのではないか?というくらい異常な数だ。この数が市場に一気に出回ったとして、無風でいられるわけが無い。
そもそも、この好業績に転換したTASAKIをなぜこの時期に株式転換して売り払わなければならないのか?というファンド側の考えが気になる。真珠需要を読んでの行動だろうか?または、景気の転換を読んだのだろうか。
さてさて、このTASAKIであるがこの売り出し発表の時、同時に2300円で430万株分に関しては自社株買いを行った。
需給悪化を少しでも和らげる為であろうが、PBR1倍を大きく超える自社株買いはアルメイダ的にはアウト。長期的には株主利益を損なう行為ではないだろうか?
この辺の考えの違いは様々だが、この自社株買いに関しても株価が荒れる要因となった事は確かだ。
今回はこの自社株買いを行った17日には売禁が重なった。また、一時的に時価総額が急上昇する事による指数による買いが発生するのでは無いか?等の憶測も出たらしい。ただ、これは後に否定されたという情報もあるが、定かではない。つまり、この急騰で色々と揺さぶりが展開された訳だ(笑)。
当然アルメイダも揺さぶりを受けた事で大量の含み損を出していた。特に両建てはしていなかったのが致命的だったのだが、ただ、今回の売出に関しては仕手が入ろうがどうにかできる規模では無いという自信があった。
懸念があるとすれば、時価総額が100億程度の株なので小金持ちが、売出価格を釣り上げて、安定操作期間中の注文の玉にぶつけて利確する手法(多分これは違法行為だと思う)が行われるかもしれないという点のみ。
これに関してだが、仮にそれが行われたとしても真の需給が変わる訳では無いので株価が下がっていく日付が後ズレするかしないかの話なのではないか?と前向きに考えたので、耐えて空売りの玉を持ち続けた。
公募価格は2204円に決定。その後も、7月29日には28日分が9.2円×3日分の逆日歩が発表されて、また急騰する場面もあった。が、しかし27円もの逆日歩が発生しようが、すぐに値は戻して、翌日からも株価は落ち続けた。
そして今日の寄り付きは1922円まで下落。今日、8月5日はは売出の受け渡し日。アルメイダは短期的な需給から、今日の寄り付きで決済するのが最良と考え利確した。
公募で引き受けた方は、10%以上の含み損が発生している。なんとも悲惨な売出であるが、2ch等を良く見ていると多くの方が指摘してたので、これは見えている地雷だったと思われる。
今回の取引は、額で言えば今年のシャープの空売りに次ぐ成功となったが、投資期間という面で見れば圧倒的に効率よく利益を出す事が出来た。これはGMOクリックの分売を経験していたり、過去のNPCのMSCBの動きを知っていたから出来た取引だと言える。もちろん2ch等の情報も参考にはしたが。
今は1Q決算期なので、多くの開示情報が出ている。これレベルはなかなか無いにしても数パーセントの利益でも取れるところは今後も多く取っていきたい。
ちなみに、今後のブログ方針にも関わる事なんだけど、前出し情報は個別銘柄に関してはあまり言わない方針。時価総額が大きい銘柄やFXや先物や指数売買に関しては前出ししていくかもしれないけど、狙い撃ちされるのを防ぐためだったり、買い煽りを目的としたブログにはしたくないという想いからなので、そこはご了承を。