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ギリシャショック

ギリシャの国民投票は、緊縮策に圧倒的大差でNOをつきつけた。マーケットもEUも楽観的に考えていたようだが、この間の厳しい緊縮策に対するギリシャ国民の怒りを過小評価していたと思われる。ドル円は早速121.98までドル高が進んでいるが、これは転換線、基準線の下で、雲の上限121.77のすぐ上にあたる。これを維持できるかどうか、もし下抜ければ121.38が雲の下限で、これを下抜けると、週足の基準線は120.85にあって、これを維持できなければ中期的トレンドも転換することになる。

株の方はどうなるか。20128が雲の上限であり、さらには先日の国民投票実施の発表によって下げた20093で下げ止まれるかどうか、がさしあたりのポイントであろう。もし下抜ければ19791の雲の下限がめどになろう。

ユーロに脱退の規定がない以上、やはりギリシャを見放すことは難しいのではないか、結局は何らかの救済策をとることになるだろうと思いたいが、しかしなかなか見通しはつかない。借用証書や独自通過の発行を通じて、ユーロからの脱退といった方向が否定されない限り、リスクオフの流れがしばらく続きそうだ。さらに中国だが、日足、週足は完全に下向きトレンドで、月足の基準線3513を試す状況になっているが、もともと2300ポイントあたりにあったのに急騰した全くファンダメンタルズに裏付けられないバブルそのものなので、PKOで下げ止まったとしても持ち直すことはありそうもない。ヨーロッパを最大の貿易相手国とする中国としては、ギリシャショックも波及する可能性がある。

もともと東京株のRSIは異常な高値であり、為替からも離れて動いていたフシがあり、これをきっかけに中期的な調整局面に入る可能性も否定出来ないであろう。
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