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奇襲と敵襲 前回と今回の違い

前回のギリシャ危機は 戦いで言えば「奇襲」でした
なんの前触れもなくギリシャの政権交代によって暴かれた会計不正のニュースが電撃的に走り
世界はいきなりガツンと殴られたような衝撃に襲われました

ソブリン危機(Wikipedia)

今回の危機は深刻でありながら 既に「予測範囲内」で
戦いで言えば 「敵が進軍してくるのが物見やぐらからはっきりと見え」ています

そして、常にユーロの最大の懸案がギリシャであったことも
市場が特定の危機に対して感覚が鈍麻する一因になっているのかもしれません

市場が予想外に冷静なことに驚いた1日でした

7/1日
日本時間午前07時00分00秒をもって、ギリシャはIMFとの債務返済の約束を破りました
IMFはデフォルトとは呼びません「債務遅滞」といいます

携帯料金でいうところの 支払い遅れ といったところでしょうか
払わないからすぐに銀行口座が凍結されたり、家財を没収されたりはしないですよね?

だけど債務は債務
履行を無視すればどんな債務でも債権者が履行を要求します

それが2週間後の 厳格な督促状を発行 です

更に2週間程度で デフォルトの宣言 を出します

さんざん伸ばしてきたデフォルト期限ですが、そろそろIMFも我慢の限界のようで
これ以上の引き伸ばしはないと思われます

であればギリシャの本当の危機は7月末になるでしょう

ではその後何が起こるのか??

わかりません

・もしかすればギリシャ以外のPIIGS諸国に不信が広がるか

・ギリシャをユーロから離脱させることで落とし前をつけて健全なユーロをアピールするか

・あるいは全てのユーロ圏からマネーフライトが起きて日米等または金などに流入するか

すべてありえないことはない と思います
つまり予想は困難です
これを完璧に確信を持って予測した人は必ず大富豪になるでしょう

ギリシャは中露との軍事関係的にまずいポイントにあるので欧米は切り離すことは怖いと思います
ですが7-8月のECB向け債務が70億ユーロあり、さらにIMFへの債務も重なっている状態で
この国をどうすれば円満解決が出来るでしょうか

ギリシャを改善するとしたら、まずは公務員と年金制度の破壊です
短期的にはギリシャは地獄を見るでしょう
当たり前です、国をあげた不正会計の上に外債で国民に富をばらまいていたのですから

しかし国民がそれをすぐに認められるでしょうか?
絶対にないでしょう
そもそもここまでもめたのは反緊縮派の政権を樹立させたギリシャ国民が原因なのですから

おそらく国が大騒乱に巻き込まれると思います
超大規模暴動が起きないとも言えません

本当は貧困国のはずなのです
ユーロが使えたからこそ 虎の威を借る狐で今までやってきたのです・・・

個人的な考えとしては
債務の一部放棄の代わりに
年金公務員制度改革を断行する事と
EUに残りながらも通貨ドラクマを復活させる
のが一番だと思います

EUの体を守りつつ 通貨ユーロからの離脱をはかる
まあ債務などびた一文帰ってこないとは思いますがね…

ドラクマが復活すればドラクマの価値が暴落しギリシャは通貨価値が下落しハイパーインフレに陥るでしょう
日本が焼け野原から出発したように、ギリシャもまた経済的な焼け野原からの出発となるのでしょう

備えている潜在的技術力に違いがあるので、復活してくるようにはなかなか見えないですが

株は売り予想ばかり立てていますが
ボラティリティの高く不安定な今
空売りすることすらオススメできません

個人的に言えば
「休むも相場」
です

取引する代わりに
株価予想してみるのも一興ですよ
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