概況

[ヒロろんさん]

　本日は二十四節気で「小満」（しょうまん）。秋に蒔いた麦などの穂がつく頃であり、ほっと一安心という意味があるそうです。昔は農作物の収穫の有無は人の生死にかかわる大問題であり、現段階で順調に育っていて良かったと少し満足したことから小満という名が付いたそうです。


　ところで、４月の訪日外国人数が大幅増となっています。前年同月比４３％増の１７６万４０００人となり、月間として初めて１７０万人を突破。３ヶ月連続で最多記録を更新しています（日本政府観光局調べ）。


　２０１４年の訪日外国人数は過去最多の１３４１万人でしたが、今年は１５００万人を大きく上回って過去最高を更新する勢いです。政府は国策として東京五輪が開催される２０年に訪日外国人を２０００万人まで増やす目標を掲げていますが、前倒しで達成となる可能性が高まっています。


　国別では中国が前年同月の２．１倍の４０万５８００人となり、国別で初めて４０万人を超えています。台湾も３３万５１００人と初めて３０万人台となり、タイも１１万７９００人と東南アジア市場で初めて１０万人台を記録。香港、フィリピン、米国、フランスなども過去最多となっています。


　尚、外国人観光客に消費税が免除される免税店が全国で１万８７７９店（４月１日現在）となり、１年前の５７７７店から３倍以上に膨らんでいます。




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【１】ＮＹ市況　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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□ダウ工業株　　　　　　

１８２８５.４０（－　２６.９９）▼０.１５％

□ナスダック　　　　　　　

５０７１.７４（＋　　１.７１）△０.０３％

□Ｓ＆Ｐ５００　　　　　　

２１２５.８５（－　　１.９８）▼０.０９％

□ダウ輸送株　　　　　　　

８５０３.９６（－１７０.１４）▼１.９６％

□半導体株（ＳＯＸ）　　　　

７１４.４８（＋　　１.０９）△０.１５％

□ＮＹ原油先物（７月限）　　　

５８.９８（＋　０.９９）

□ＮＹ　金先物（６月限）　

１２０８.７０（＋　２.００）

□バルチック海運指数　　　　

６０６　　 （－　１４）

□為替　　　　　　

（対ドル）１２１.２７（前日比０．３２円安）
　　　　　　　　

（対ユーロ）１３４.４８（前日比０．２２円安）

□ＣＭＥ日経２２５先物　

２０２７５（＋　４５）※大阪先物比



　２０日のＮＹ株式市場は、利益確定の売りでダウが５日ぶりに下落しました。

　この日は４月２８～２９日開催の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨の公表時間まで前日終値を挟み方向感なくもみ合い。午後に公表されたＦＯＭＣ議事要旨で多数の参加者が６月の利上げに慎重な姿勢だったことから一旦は市場に買い安心感が広がりました。

　ダウは連日で過去最高値をつけており、この日は一時前日比３７ドル高の１万８３５０ドルと、前日つけた取引時間中の史上最高値１万８３５１ドルに迫る場面がありましたが、ＦＯＭＣ議事要旨の内容がほぼ想定どおりだったことから利益確定の売りが出て相場の上値を圧迫。ダウは小幅ながら５日ぶりの下落となりました。ナスダック指数は小幅ながら反発です。

　Ｓ＆Ｐ業種別指数は、通信や公益（電力等）などが上昇した一方、資本財（工業、機械等）、金融などが下落しました。


　個別銘柄では、ヤフーが大幅高。同社が保有する中国の電子商取引最大手アリババの株式を別会社に分離する計画が、税制的に問題がないと発表されたことで見直し買いが入りました。時価総額の大きいグーグルも上昇しナスダック指数を下支えしています。

　増収増益決算を発表したカジュアル衣料のアメリカン・イーグル・アウトフィッターズが大幅高。欧州のメディア大手アルティスがタイム・ワーナー・ケーブルに買収を提案する可能性を示唆したと伝わり、タイム・ワーナー・ケーブルが大きく上昇しました。

　一方、米当局が不正取引などで罰金を科すとした金融のＪＰモルガンやシティグループが下落。冴えない決算を発表したホームセンターのロウズや事務用品量販のステープルズも軟調に推移。サウスウェストやアメリカン航空、デルタ航空などが軒並み大幅安。サウスウェストが輸送能力の増強を発表し、競争激化懸念で航空株全体に売りが波及しました。航空株を含むダウ輸送株指数も下げ幅を拡大しています。

　ダウ構成銘柄では、ゼネラル・エレクトリック、キャタピラー、インテル、ユナイテッドヘルｽなどが上昇した一方、デュポン、ＪＰモルガン、ウォルマート、マクドナルドなどが下げました。


　この日から取引の中心が７月物となったＮＹ原油先物（ＷＴＩ）は上昇。週間の在庫統計で原油在庫が減少したことを手掛かりに買いが優勢となりました。ＮＹ金先物は反発です。




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【２】本日の注目点と話題　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊
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◆昨日の日経平均株価は４日連続高で、４月２３日につけた年初来高値を上回り、約１５年ぶりの高値を更新しました。４日間の上げ幅は６２６円となっています。

　欧州株やＮＹ株は小動きで方向感なくもみ合いました。円相場は対ドルで１２１円３０銭前後で推移し、円安傾向が続いています。

　ＣＭＥ日経２２５先物（円建て）は２万０２７５円で、昨日の東京市場の日経平均終値２万１９６円と比べ８０円ほど高い水準となっています。


◎日経平均株価と上下の節目
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　２万０８３３円　ＩＴバブル時の最高値（２０００年４月１２日）

　２万０５００円　心理的節目

　２万０２７５円　ＣＭＥ日経先物

☆２万０１９６円　昨日終値（２０００年４月１４日以来の高値）

　２万００８７円　窓下限（５月１９日高値）

　２万００００円　節目、大台

　１万９８９０円　窓下限（５月１８日高値）

　１万９８８３円　５日線

　１万９８０８円　２５日線



◆本日の予定は、

◎週間の対外及び対内証券売買契約等の状況（８：５０発表）
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　本日は５月１０日～１６日分が発表されます。

　ちなみに、５月３日～９日（実質７日と８日）の海外投資家は７２７億円の買い越しでした。



◎週間の投資部門別株式売買状況（１５：００発表）
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　本日は５月第２週（５月１１日～１５日、日経平均３５２円高）のデータが発表されます。

　ちなみに５月第１週（５月７日～８日、日経平均１５２円安）は、個人投資家が３９２億円の売り越し、海外投資家は５８４億円の買い越しでした。



　その他、国内では４月の食品スーパー売上高、４月のパソコン国内出荷実績の発表があります。また、本日から２日間の日程で日銀金融政策決定会合が開かれます。

　海外では、５月の中国ＨＳＢＣ製造業ＰＭＩ速報値の発表があります。好不況の判断の境目となる５０を過去２カ月連続で下回っており、金融緩和の効果で５０を再び回復するかが注目されます。

　ＮＹ市場では、週間の米新規失業保険申請件数、５月の米フィラデルフィア連銀景気指数、４月の米中古住宅販売件数、４月の米景気先行指標総合指数の発表が予定されています。


　尚、国内では決算発表の予定はありませんが、ＮＹ市場ではディスカウントチェーンのダラー・ツリーや家電量販店のベストバイ、アパレルのギャップ、ＰＣのヒューレット・パッカードなどが四半期決算を発表します。



◆その他のトピックは、景気判断上げ検討・日銀、時価総額が最高に迫る・東証１部、欧州勢の買越額高水準・４月の日本株、通年で１５００万人超える見通し・訪日客、欧米の金融大手５社に罰金・米司法省、中国株の信用取引が膨張・１年で５倍、中国がネットの高速化に２１兆円投資。

　車分野に１千億円投資・パナ、マツダ４代目「ロードスター」、コロワイドが「かつ時」の出店再開、ＫＡＤＯＫＡＷＡが中台でＳＩＭカード、ヤマトＨＤが株主還元強化、地盤ネット、ヨシタケ、損保ＪＰ日本興亜、ＭＳ＆ＡＤ、東京海上、光通信が増配。Ｔ＆ＤがＣＢ発行と自社株買い。損保ＪＰ日本興亜、ＭＳ＆ＡＤ、日華化学、リスクモンスターが自社株取得枠・・・等々。



◎明日の主な予定　※予定は変更になる場合があります。

　２２日（金）

　４月の粗鋼生産量
　　　　　　　

　日銀金融政策決定会合（結果発表）
　　　　　　　

　黒田日銀総裁の記者会見
　　　　　　　

　５月の中国ＨＳＢＣ製造業ＰＭＩ速報値
　　　　　　　

　１～３月の独ＧＤＰ改定値
　　　　　　　

　５月の独・仏製造業ＰＭＩ速報値
　　　　　　　

　５月の独ＩＦＯ企業景況感指数
　　　　　　　

　５月のユーロ圏製造業ＰＭＩ速報値
　　　　　　　

　４月の米消費者物価指数
　　　　　　　

　５月の米製造業ＰＭＩ速報値
　　　　　　　

　イエレンＦＲＢ議長講演


◆今日の高島暦　

　＜ 相場の波動 ＞ 下寄りすると後場高し

　＜相場高低判断＞ 小相場にて後場跳る