gomachan-2015さんのブログ
200億投資家BNF氏の場合《若い時、メンタル》
◆日本の投資家で、200億円まで、毎年資産を倍増させた
伝説の投資家B.N.F氏(東京)の2007年 対談記事があり、ご紹介します。
若い時、失敗しても、働けば良いと気楽に出来たこと、
当時は、ライバルが少なかったこと、が幸いしたそうです。
この人も語っていますが、最後はメンタルが大事とのこと。
若い時、レバレッジ取引に、全資産の半分を掛けるくらい、度胸/若さ/面白さを
感じて、熱中したそうですね・・。冷静に淡々とトレード。
(この人を目指す人は多いですが、運用額が一桁増すごとに、
プレッシャーと感じたり、倍増欲が小さくなったりで、
程々の成果で、良いと変化する人も多いですね・・。それも人生。)
BNF 初めまして。以前、テレビで見たことがあるんですよ。
自転車を漕ぎながら携帯でトレードしているとこ。おもしろい人だなーって。
長塚 ああ、あれはテレビの演出も入ってますから(笑)
それにしても160億円ってすごいですよね。まったく想像がつきません。
BNF 自分でもよくわからないです。
現金は配当金でもらった1千万円がさいこうで、それ以上はみたことないですから。
長塚 持ってても置き場に困りますよね。
BNF 邪魔ですね(笑)。あえて見ないようにしているってのもあるかな。
現金を見ちゃうと実感が湧いてしまうじゃないですか。
1億円の実感を知ってしまうと、1億円損した時にショックがでかくなってしうんで。
そうなるとどんどん臆病になってリスクがとれなくなるでしょ?
長塚 わかります、それ
BNF だからトレードの手法云々より、そういうメンタルな部分が実はけっこう重要なんですよ。
ボクが株を始めたのは学生時代ですけど、年齢的に若かったってのもあるし、
損したら就職すればいいや、くらいの軽い気持ちで始めた。
これで食っていこうなんて思ったわけじゃなくて、とりあえずやってみようかな、と。
だからリスクも取れたし、ただ楽しいだけだった。
20代で1億円くらい稼いだ人はいっぱいいると思うけど、
それは精神的に楽だってのが大きいんじゃないかな。
長塚 確かに160万円の元手ではじめたんですよね。
楽しんでこれだけ増やせたんだからすごいですよね。
BNF 2001年の頃はまだ株をやる人が少なくて、ライバルが全然いない状態だったんです。
儲けるのが簡単だった。時期が良かったんですよ。新興市場がとにかく強くて。
だから、その後、専業の投資家が増えたんですけどね。
でも、楽しかったのは1億円くらいまでですかね。
年齢的なものもあると思うんだけど、金額が大きくなるにつれて損する額も増えるわけ
だから。やっぱりキツイですよ。
長塚 充分稼いだんだから、辞めて他のことをすればいいのにっていう人もいるんじゃないです
か。
BNF 親なんかはずっと言ってますよ、2億~3億円ぐらいの時から。
でも、中毒みたいになってるようなとこもあるし、
儲けられるうちはやめられないんじゃないかな。
例えば、1億円儲けるチャンスがあるのにやらなかったら、
1億円損したこと同じになっちゃうでしょ?
そういう思いを味わいたくないからやっている部分が大きい。
長塚 1億円ぐらいの損なら大したことないんじゃないですか。
BNF 1億は1億ですからね。
でもあま、1千万や2千万くらいの勝ち負けだと全然アドレナリンが出なくなったのは確か
で、10万、20万の儲けで喜んでいた昔には戻れなくなってる。
長塚 慣れちゃうんですね。
BNF そう。少しずつエスカレートしていく。
どんどん慣れていくから、感覚的にはあんまり変わらないんですよ。
いきなり80億円を手にしたらうれしいけど、
180億円が80億になったら、「160億あったのに」って思いながら生きていくわけで 、
あんまり幸せな気持ちになれない。
長塚 そんな贅沢な悩みを抱えてみたい。
週プレの若い読者に、株に関してのアドバイスをしてほしいんですが。
BNF そういうの、あんまり意味ないと思うんですよ。
ボクはスイングトレードがメインですけど、短期で勝っている人もいれば、長期で勝つ人も
いる。どれが正解ってのはないし、要するに自分に向いているやり方を見つけないと意味
がないでしょ?
長塚 ボクらスポーツ選手が、自分に合ったフォームを見つけないと意味がないってのと同じで
すか。
BNF そう。イチローが「ボクのフォームはこうです」ってアドバイスしても役に立たないじゃない
ですか。
あえて言うなら、先ほども触れたようにメンタルな部分ですよね。精神的に楽な状態でい
かにリスクを取れるか。
30代で妻子がいて、月30万稼がなきゃ・・・なんてプレッシャーの中でやってると、
そのノルマを達成するために月末に無理な売買をしたりして結局負ける。
それって自分の都合じゃないですか。
市場は自分の都合では動かないですから。
できるだけそういう都合を持ち込まず、フリーな状態でやるのが実はすごく大切なことだと
思いますね。
長塚 なるほど、そのとおりだと思います。今日はどうもありがとうございました。
WEEKLY プレイポーイ 2007年15号
「長塚智広の男株」より
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