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円高への動きの中で2万円を維持できるか

4月24日の日経平均は20020.04(-167.61)と大きく反落。日足転換線、パラボリックを維持しているが、MACDは頭打ち、三川宵の明星のようなローソク足の形状で、20000円より上の上値の重さを改めて感じさせた。週足も陽線だが上髭をだし、MACDもシグナルは頭を丸め、ボリンジャーは狭まりつつある。週足、月足のRSIや乖離率が極めて高いことをみると、この辺りで日柄調整が入りそうに思うが、崩れそうでなかなか崩れない。


問題は、かなり戻していたドルが、大きく下落して、再び転換線、雲の下限118.93も割り込んでいることだ。アメリカの民間設備投資の数字が弱かったことを受けた下落だが、アメリカはPMIも、鉱工業生産指数も昨年末から低下しており、失業率はなお低下しつつあるが、非農業部門雇用者数の増加も力強さにかけるので、利上げの開始時期は後ズレする事になりそうだ。そうなると、日米金利差から、ドルの下落と円高は当面避けられないだろう。週足は転換線120.17を大きく割り込んでおり、基準線114.81までは大きな節目がないので、ドルの下値が不安材料だ。アメリカではドル高への懸念の声がでており、総理のブレーン浜田氏が購買力平価から105円辺りが適正とか発言したとの報道もあり、日米首脳会談にむけて、円安修正が誘導される可能性も皆無とはいえない。


一方ユーロ圏財務省会合では、ギリシャ支援で合意に至らずギリシャのデフォルトが現実味を帯びつつあり、万一そうなった場合リスクオフの動きが為替や株価にどのように影響するか、読みにくい。だが、株価は高値水準にあってもみ合っていることは間違いないので、本格的なリスクオフの動きになれば調整の幅は大きくならざるを得ないだろう。ユーロ崩壊という事態は避けたいだろうから、何らかの妥協が成立するのではないか、と思いたいが、あくまでも希望的観測に過ぎない。
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