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情報・通信業
3912 モバイルファクトリー

3月26日にマザーズ市場に新規上場を果たした直近IPO銘柄の一角。公開価格は1410円。初値は2812円(公開価格に対して+99.4%)。
位置ゲームなどソーシャルアプリ事業、着メロ、占いなどモバイルコンテンツ事業を手掛ける。昨年5月にはフジテレビジョンと提携し、共同でスマートフォン向けゲームの提供を行っている。
現状ではモバイルコンテンツより位置ゲームに注力、利益率が高いこともあって利益面は高成長中。大半のゲームはいったんピークを付けると、その後の売上高が減少する傾向があるが、同社の位置ゲーム「駅奪取」「駅奪取PLUS」は2011年サービス開始で年々ユーザー数、売上高を伸ばしている点が特長。これは位置ゲームをプレイすることが、ユーザーにとってライフログ(人生の記録)を残すことにつながり、いったん始めると継続的に遊んでもらえる傾向が高いためだ。
また、位置ゲームは実際に移動して楽しむという側面もあり、O2O(Online to Offline)にも有効な媒体になる。同社の位置ゲームも愛知県豊橋市の「豊橋まつり」や、岩手県の三陸鉄道と提携し、集客増に貢献した。現在は新事業展開として大手チェーンとの提携を目指している。提携が決まると、さらなる収益の急拡大が期待できる。
位置ゲームからの出発で成功した先駆企業では3668コロプラが有名。コロプラの15年9月期売上高見込みは700億円(スマホゲーム参入のウエイトが高いのも事実だが)、2008年の会社設立から短期間で急拡大した。
同社にも第2のコロプラに発展する期待がある。
業績は、前期(14年12月期)本決算が、売上高15.4億円(前期比△0.9%)、営業利益2.1億円(+52.0%)、経常利益2.1億円(+52.5%)、純利益1.1億円(+73.9%)、1株当たり純利益58.0円実績。
今期(15年12月期)の会社側の業績見通しは、売上高16.3億円(前期比+6.1%)、営業利益2.4億円(+14.2%)、経常利益2.3億円(+10.3%)、純利益1.4億円(+24.8%)、1株当たり純利益66.3円見込みとする。
上記のように新事業展開で大手チェーンとの提携が決まれば、大きく収益上振れの期待が出てくる。
買いメドは2560円程度まで。想定の取り組み期間は3週間程度。想定目標株価@3460円付近への上昇に期待する。
一方、損切りについては2120円割り込みでリスク許容に応じて要検討と考える。
4月後半に有望企業の新規上場が予定されるため、4月中旬頃までの約2週間強で手仕舞いしたほうが、資金準備の新興銘柄への換金売りなどの影響も少ないと考えて、想定取組み期間を2週間強程度に限ったほうが安全策。
(08日終値@2499円に対する目標株価の想定上昇率+38.4%前後)
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