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決算を手掛かりとした物色は活発


 日経平均は小幅に続伸。33.03円高の17681.53円(出来高概算10億2000万株)で前場の取引を終えている。米雇用統計の結果を受けた円安の流れもあり、シカゴ先物にサヤ寄せする格好での買い先行で始まった。しかし、寄り付き直後につけた17799.49円を高値にその後はじりじりと上げ幅を縮めている。
 セクターではゴム製品、食料品、情報通信、ガラス土石、機械、パルプ紙などが小じっかり。一方で鉱業、精密機器の下落率が1%を超えているほか、不動産、石油石炭、空運、電力ガス、金属製品、陸運などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも上昇しているが、小型株指数の強さが目立つ。
 日経平均は17800円に届かず、これまでのもち合いレンジ上限レベルで上値を抑えられている。また、円相場が朝方こそ1ドル119円台で推移していたが、その後は1ドル118円70銭近辺とやや円高に振れていることから方向感が掴みづらい状況に。また、ミクシィ(2121)の軟調な値動きがセンチメントを悪化させている。買い一巡後の利食いの動きが想定されていたが、25日線を割り込んでくるなど想定以上の下げ幅に。そのため、ワイヤレスG(9419)、サイバダイン(7779)、コロプラ(3668)など、個人主体で動きやすい銘柄等も換金売りの対象になっているように映る。
 一方で、決算を手掛かりとした物色は活発である。結果は織り込み済みとしても、調整をみせていた銘柄などにはアク抜けとみられる動きをみせており、物色意欲は旺盛であろう。投資家のセンチメントに影響を与えているミクシィ(2121)を睨みながら、反転のタイミングを見極めたいところ。
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