ドイツの経済指標は作年末に向けて改善トレンド。
ロシア制裁でのマイナスを原油安のプラスや米国景気回復でのドル高ユーロ安がカバーしてる構図。
過激なエコ偏重を見直し、エネルギーコスト増大を抑えてきたので、原油安のプラスが大きく効くようになった。
ドイツ経済の回復はECBの量的緩和推進にはマイナス材料。
ユーロはドイツには通貨安、PIIGsには通貨高になりがちなので、PIIGs経済の苦況がドイツ経済に及ぶ構図にはなりにくく、ドイツは絶えずECBの緩和政策にブレーキになる。
PIIGsには不況下の構造改革になるので、効率悪いことこのうえなく、政府バラマキを減らしても増税化で公的経済のシェアは減らしにくい。
これはユーロの通貨安条件下で2000年代の構造改革を進められたドイツとは真逆の図式。
無茶な単一通貨圏のひずみのため、今後もPIIGsの苦況がひどくなってからECBの金融緩和が漸進する構図は変わらず。
しかし、2015はECBが量的緩和に明確に転換する年になるので、ジグザグはあっても(必ずあるでしょう(--;)2014よりは良くなる。
米国FRBの利上げがスピードオーバーを続けるリスクはかなり低いので、ボラテリテイはあっても下方リスクの方が小さい一年になる、、かも。