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希望的観測からのシナリオ限定(尖閣防衛。大敗の原因)

 尖閣防衛に絡めて前の日記に続いてもう一点、書いてみる。

 それは希望的観測からのシナリオ限定の大リスクということである。
 多くの日本人(米軍も)は尖閣を巡る紛争を局地戦と想定してるが、それは正しいのか?、ということである。

 (平和ボケした)フランスが第二次大戦であっさりドイツに敗れたのは、ドイツとの戦闘を国境戦で終わると勝手に思い込んでいたからである。
 大きな戦争に至る大暴走はない、と勝手に思い込んでいたからである。
 ドイツはその裏を取り、国境の要塞地帯の先に一気に大規模部隊を空挺させて、フランス軍をパニックに陥れ、速やかに大勝利した。

 同様のことは朝鮮戦争での米韓軍にもあった。 彼らはこうした大ぽかを戦争の発端でやってるし、北朝鮮軍を中国国境まで追い込んだときにもやっている。 それが朝鮮戦争を大規模化、長期化させた最大の原因。

 シナリオ限定をすると、相手方に先手を取られる
 先手を取られると戦いはまず負ける。 先手必勝は戦いの大原則である。
 中国はこれを分かってるから紛争前には必ず友好のだまし討ちを仕掛ける(インドとの国境紛争が典型的) 彼らは軍事に政治を巧妙に絡めてくるのです。

 先手を取られたように見えて勝つのは「後の先」になった場合であり、これは全てのシナリオを読んでなければできず、実質的に先手を取ってるのと同じことなのです、、相手方に自分の想定通りに打たせる、つまりは自分の術中に相手を「引き込む先手」なのです(太平洋戦争の米軍がまさにこれ)

 専守防衛を指向する国がシナリオ限定をしてたらそれは最悪である。
 専守防衛を指向するならば、あらゆるシナリオを想定し、「後の先」を取らねばいけない

 これは単純に先手を取るよりも「攻撃への意識」が要求される。 より攻撃的でなければいけない、、、サッカーの堅守速攻がそうであるように、攻撃してくる相手をビビらせる攻撃への研ぎ澄まされた意識がなければいけない。



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 シナリオは軍事のみならず、それを包含する政治も含めたものでなければ意味がない
     (手打ち、戦後処理まで考慮。。。日本の場合、満州事変ではそれがあり、第二次大戦ではそれが全くなかった。 満州事変では軍人・石原莞爾が越権的にそこまで見通した行動をとり結果オーライとなったが、第二次大戦では政治音痴の軍事官僚(官僚ゆえ軍事的にも低能)が指導者になり大迷走した)。

 戦略的に見れば、軍事は政治の一パーツだからです。




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