河出書房の東大だか京大だか知らねーけど、
「今どきの小説はね・・・」
などと、カッパ先生にほざいた若い輩に、
このブログで怒鳴りつけたのは、この間のことだったけど。
今日は、鵠沼にあるという鵠沼伏見稲荷に参拝してから、
マツキヨの鵠沼海岸店に行って、顔見知りと話をしたあと、
行きつけの床屋で、いつものように頭を坊主にしたあと、
同級生の経営している日本料理店「漁り火」に行って、
「アフターダーク」の因縁をさんざん話してから、
車の代行に意向を伝えて、件のスペイン酒場「ヒラソウル(ひまわり)」に出向いたのだった。
着くと、カッパ(森)先生が端っこで飲んでいた。
オイラの小説が予選落ちしていたことを知っていたカッパ先生は、
時期をみて、恐れ多くも慎ましくこう言った。
「shinちゃん、私の作品がね、『文藝賞』でね、16位に入ったんだよ」
その言葉に顔を向けると、カッパ先生の顔は明らかに輝いていた。
「そりゃぁ、良かったですね~♪」
本心から、オイラはそう言った。
聞けば、何だか知らないけど、
河出書房の編集者がわざわざカッパ先生のところまで、「16位です」などと
挨拶に来たらしい。
これは、なかなか珍しい出来事だ。
けどオイラは、村上春樹と年齢が近いだろうこのカッパ先生の偉業を素直に喜び、次のように言った。
「センセイ、いつの日か、
互いにワンツーフィニッシュをして「ハスラー2」の世界を実現しましょう」
どこの同人誌にも入らず、
独自で作品発表の場所を開拓してきたカッパ先生のバイタリティには、感心する。
それとともに、今では珍しいとされる原稿持ち込みを、
特例でカッパ先生に認めた河出書房の心意気にも感動する。
同時に、この河出書房の縁があるという元作家に対して「カッパ」と名付けたオイラのセンスにも。
だって、カッパなんていうものは、河から出てくるに決まっているでしょうよ。
というわけで、オイラは「二匹目のドジョウ」ならず
「二匹目のカッパ」をねらっているのであった。
キュッキッキュ。