俺は親友の嫁が作るカレーが好きだ。
疲れた体に染み渡るスパイシーで刺激的なカレーと
香ばしい珈琲に、何故かハァハァ息が荒くなる。
学生の頃、自ら「料理冒険家」と豪語していた隣り駅の
友達に呼ばれよく行った。
人は腹を空かせ、期待していた物がマズイと
怒りを通り越して悲しくなる。
そして、決まって帰りの汽車に乗り込むと、
腹の中のマグマが活発になるのは俺だけではないはず。
急激に襲ってくる猛烈な便意......
身体にはマイケル・ジャクソンが宿り、
普段では絶対に出来ない防戦一方のステップを踏むことになる。
ところが、どんなステップを踏もうとも、
押し寄せてくるマグマは容赦しない。
すぐさま、ボインのカワイコちゃんにモテモテの自分の姿を
力ずくで想像するが、ダメだ!ヤバい!
どんなに楽しいことを考えても、数秒もすると決まって
「ブッタ斬られた水牛の首からポタポタと血が垂れているシーン」が
頭の中を支配し、何度も叫び声を上げそうになる。
「ウォォーーッ!」「ガンバレー!オレー!」
どうだ?このような事は誰もが経験していると思うが。。。
気をつけよう、ウマイ話とマズイ飯