チリ北部沖で２日に起きたマグニチュード（Ｍ）８・２の地震で、３日午前から昼すぎにかけて北海道から関東の沿岸、伊豆諸島、小笠原諸島に津波が到達した。気象庁によると、岩手県久慈市で６０センチ、北海道えりも町と茨城県大洗町で３０センチ、仙台市などで２０センチを観測した。
気象庁は３日午前３時に津波注意報を発表。最大でも１メートルで陸上に浸水しないと予想したが、発表後の記者会見で長谷川洋平地震津波監視課長は「東日本大震災で地盤沈下が起きている地域などでは浸水する可能性がないとは言えない」と注意を呼び掛けた。
