先週末、円安にもかかわらず、株が下落。FOMCで、政策金利の引き上げ時期を来春の予定とし、ドルが上昇し、円が下落する結果となった。
アメリカは、重債務国である。この重債務国というところが味噌なのである。ドルが上がるということは、アメリカの借金の重みが、増すということなのである。アメリカの国債の利回りが上昇するということなのでる。さて、アメリカの財政は、債務上限問題が、象徴するように、喫緊に処置が必要な状態である。2月のサム上限フェステバルで、2015年3月までの執行猶予期間が設定されている状態である。FRBが国債の受け手でなくなるということになれば、確実に、アメリカの財政に打撃を与えるということなのである。アメリカは、緊縮財政を取る必要に迫られるのである。
この状態に加えて、中国の不動産の下落が始まりつつある。
しかしながら、ダウの週末の下げが、20ドル程度である。ダウの強さは、さながら、ゾンビのごとき様相である。
ダウが上げるか下げるかにより、日経平均の動きが決まってくるので、ダウが上げてくれば、日経平均の上げが加速してくるのではないかと考えている。ただし、買いは短期での仕掛けというところか。
消費増税が、4月であるので、難しいところである。中国の指標が、月曜朝いちにあるので、注意が必要である。
<為替相場>
ドル円 101.40~102.65
ユーロ円 139.20~142.20
ユーロドル 1.3650~1.3950
3月25日に、ECB総裁の発言があり。おそらく、ユーロの為替水準は、不愉快である的な発言も出てくるのではないかと考えている。しかしながら、ECB政策金利のさい、この手の発言を無視して、ユーロ高が進行した。そうであるならば、1.4000の壁を突破してくる可能性もある。基本的な動きとして、発言までの間は、利食いされ、発言中に、戻し始めるというのが、最近の流行のようである。
木曜日のアメリカの失業保険は、先週のFOMCの来春の利上げ予定が示唆されたので、失業率がよほど悪化しない限り、あまり、相場に影響を及ぼさないのではないかと考えている。
<株式相場>
日経平均 13500~14800
どう転ぶかわからないところである。しかしながら、ダウが上げても下げるという恐ろしい事態が発生している。値動きの荒さも抜群である。
短期の仕掛けが多く入っており、余計なノイズが、株価の動きの予想を困難にしている。
円安であっても、株が売られているのは、アメリカのファイナンスの可能性もあるが、4月増税の可能性もある。
そろそろ、買いたい株の値段が、良いところまで下げているので、少しずつ買っていきたいと考えているところである。