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クリミアと心中決定!EUとアメリカの次の一手に注目
今日は噂で買って事実で売るというような値動きでした。午後3時半過ぎに「クリミアのロシア編入は妥当である」とのプーチン大統領によるコメントが伝わると、リスク回避からのドル売り(円買い)が優勢となって値を下げました。
買い材料ではなかったですが、住民投票の結果が出た17日にクリミアのロシア編入についてプーチン大統領が言及を避けていたことから、一部ではクリミアのロシア編入に対してかなり慎重な姿勢を示すのではないかという観測もあったのですが、それを裏切る結果となってしまいました(´・ω・`)
さらに一部報道によると、プーチン大統領がクリミアをロシアとする条約の草案を承認したのことで、編入に向けた動きへ大きく傾いています。正直この辺は相場も織り込み済みであったと思うのですが、やはり今後の不透明感が嫌気されたのか、一旦は売りで反応したようです。
また、先ほど行われたプーチン大統領の議会演説について簡単にまとめておきます↓
■20:00 (露)プーチン大統領 議会演説(要旨)
・クリミア住民投票は民主的な手続きと国際法に適っている
・ロシアは西側諸国と誠実に相互関係を模索している
・クリミアでの軍の配備は法的上限を超えていない
・クリミアはロシアに属するべきである
・ロシアは西側諸国の制裁措置を敵意と認識し報復する
超強気なこの演説で勝負ありといった感じも出てきましたね(;´Д`) 市場もその辺の空気を読んだのか、株価や為替が一時的に反発する場面も見られました。もしかしたらこれで片がついてしまったのではないかという見方があった模様です。
そんなわけでロシアが主導権を握る形になりつつありますが、今後のポイントはもちろんタイトルにもあるようにEUとアメリカの対応がどうなるかといった点です。ロシア・プーチン大統領サイドはクリミアと心中する方向性を打ち出したわけですから、ここからはEUとアメリカ・オバマ大統領側がどれぐらいの覚悟を持って対抗するのかが注目されます(; ・`д・´)ドウスル!?
一応ここまでの動きを整理しておくと、アメリカの制裁内容はロシア政府高官ら11人の米国内の資産凍結および渡航禁止となっています。また、EUはロシアとクリミアの当局者ら21人の資産凍結や渡航禁止を発動することで合意しています。
まぁこの辺はまだまだ様子見程度の制裁ですね。砂糖よりも甘々な内容となっていますから、ここからが本番でしょう。今後の対応によってアメリカの本気度がわかるというものです。
というのも、アメリカがもし本気を出すのであれば、ロシア経済を崩壊寸前まで追い込むことは可能でしょう。が、そこまで追い詰めた時のロシアというのも怖さがありますし、また果たしてそこまでするだけのメリットがアメリカにあるのかという事も問題で、この辺がオバマ大統領としては悩みの種となってきそうです(-`ε´-;)ンー
当然のことながら、今後はロシアに対して追加制裁が下されることは間違いないですが、クリミアと心中する姿勢を見せたプーチン以上の覚悟がオバマにあるかといえばかなり疑問なので、個人的にはなし崩し的にクリミアがロシアに編入することで解決されていきそうな気がします。
こうなってしまうと、流石は豪腕プーチンといったところなのかもしれません。昨日の様子見程度のアメリカの制裁内容を見て、これはイケると思ったんでしょうか。様々な思惑が交錯していることは間違いありませんが、勝負に出たプーチンと比べるとオバマが後手に回ってしまった感は否めません。
もちろんアメリカがその気になれば巻き返しは可能なので、今後の動きには警戒しておきましょう。昨日も書きましたが、特に対露投資の抑制・停止というのがロシアにとっては大きな痛手となりますので、これが言及されるようであればアメリカも相当本気ということになるかと思います。
ここからはいつものように昨日今日のドル・円相場について。昨日の海外市場は、1ドル=101.50~101.90円台での値動きとなりました。欧州市場では、住民投票の結果などは織り込み済みといった感じでそれほど目立った値動きはありませんでした。買い戻される場面もみられたものの、いずれも値動きは限定的。
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