「ガンに効く」宣伝の原稿を製作した疑い、名誉教授を書類送検

[arama-さん]

 

　蜂の巣に含まれる成分「プロポリス」で作った栄養補助食品をガンに効くとうたって販売していた会社の社長に頼まれ、宣伝用の原稿を作成するなどしたとして、東京医科歯科大学の７４歳の名誉教授の男性が書類送検されました。

　警察によりますと、名誉教授は、実際には「プロポリス」の研究を行っていませんでしたが、ガンが自滅するなどと効果をうたった原稿を作成していた疑いがもたれています。

　原稿は、医療機関に無料で配布される健康雑誌などに掲載され、名誉教授はすでに逮捕されている荻野珠理容疑者（４８）が経営していた健康食品販売会社の顧問として、１０００万円以上の報酬を得ていました。

　警察の取調べに対し、「効果効能に裏づけはなく、他人の研究を見て書いた」などと容疑を認めているということです。