映画ずきのしんちゃんさんのブログ
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来週雲のねじれ
週末の日経平均は15274.07(+139.32)日足雲の下限15299のすぐ下(75日移動平均の近辺)でとまった。基準線はまだ下向きだが、転換線が基準線を上に抜けており、パラボリックも上に抜いているので目先は上をトライ戻りを試す局面か。雲が来週早々にねじれており、どちらかに大きく転換する可能性がある。週足も基準線が上向きになり、MACDも底打ちして反発局面だが、15554のパラボリックを抜けられるかどうかが問われているところ。抜けてくれば中期的上昇局面に復帰したといえるであろう。しかし実は月足は雲の上、基準線の上、転換線の上ではあるが、パラボリックは16237とまだずいぶん上にあって、上昇局面を確認するには距離がある。長期でみるとまだ三角持合の中にあるともいえ、調整が続く可能性がある。
ドル円は103.30 日足は雲の中、基準線、転換線の上だが、上下に長いひげを出し、雲の上限103.47で頭を抑えられている。日足のパラボリックは上向き、MACDも反発、DMIもプラスになっており、目先は戻りを試す動きか。こちらも来週に雲がねじれている。週足は雲の上、基準線の上で転換線103.02をめぐる攻防とみられる。ただしパラボリックは104.23を走っており、これを奪還できれば、中期的な上昇局面に戻ったといえるが、まだ明確ではない。しかし為替の方のつき足チャートは日経平均より形がよく、基準線、転換線、雲の上で、MACDもDMIもプラス、パラボリックも100.47で割り込んでいない。
アメリカの雇用統計が予想を上回り、どうやら寒波の影響がなくなれば、回復が明確になることが期待されるようになっている。これが円安と日経平均の戻りにつながっていると思われる。ただしウクライナの状況は予断を許さない。領土問題は純粋な経済的な要因とは別個の力学で動くので、チャートから推測するのは難しい。ただ日足のチャートが来週日経平均も為替もねじれているのが気になる。なんらかの解決策がでてくるのか、一気に悪化するのか、状況の大きな変化が起きることを暗示しているようにもみえる。長期的な日経平均チャートがドル円のチャートより悪いのは、消費税とアベノミクスへの懐疑的な姿勢がマーケットにあるからだろう。まず安倍政権、特に首相側近が中韓ばかりでなく、アメリカとの信頼関係を傷つけるような言動をしていることが、アメリカによる円安容認政策への牽制に結びついているように思われる。そして消費税の増税を控え、消費が冷え込む一方、第三の矢は一向に具体化されてこない。TPPのめどもみえてこない。ウクライナ問題で日米間にさらに亀裂がはいるとさらに上値が重くなることも考えられる。しかしながら、世界の景気のファンダメンタルズ自体はCRB指数が年初から上昇していることをみると改善傾向にあることは間違いないと思われるので、地政学的な問題やTPP、ウクライナなど政治がらみの問題が解決されれば、明るくなるはずだ。
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