医療向けかつら購入補償 アデランスとＡＩＵ損保提携

[arama-さん]

 

 

　アデランス（東京都新宿区）とＡＩＵ損害保険（東京都千代田区）は５日、抗がん剤治療などによる脱毛に悩む患者の医療向けウイッグ（かつら）のＰＲなどをすすめる業務提携を結んだと発表した。患者の生活の質（ＱＯＬ）の向上を目指し、アデランスがＡＩＵの契約者専用の電話を設置して相談にのったり、ＡＩＵの代理店に医療用ウイッグの情報を提供する。

　医療向けウイッグは、オーダーメード商品が約３０万円と患者の経済的負担が大きい。だが、健康保険の適用や医療費控除の対象からは外れている。ＡＩＵは医療保険の特約でウイッグの購入費用を補償しており、アデランスと１年前から業務提携を検討していた。

　アデランスによると、抗がん剤治療で脱毛を経験した乳がん患者の８割がウイッグを使用している。同社の医療向け商品は通常商品に比べ、治療で敏感になった頭皮に配慮した材質で、脱毛や発毛でサイズが合わなくなったときの対応にも力を入れている。

　両社は今後、一般契約者や保険代理店向けにがんに関するセミナーを共催して医療向けウイッグを紹介するなど、がん患者が前向きに生活するための支援活動を協力して推進していく。