先週は、ユーロが、ECBまでの様子見、その後の、アメリカの雇用者数が、市場予想よりも、大幅に少なく、その作用により、ドルが売られ、消極的選択により、ユーロが強くなったようである。アメリカの雇用数が少なかったことにより、円高になった。
ECBは、人工的にインフレ状態を作り上げるつもりである。それには、通貨安が必要ある。ユーロ圏の、景気は、今のところ、回復傾向にあるが、それは、脆弱なものであるとしている。現状は、様子見であるが、デフレは回避したいということである。
ドル円の終値が、104あたりであった。年末、ドルが売られたのは、おそらく、季節要因である。
中国の貿易収支は、市場予想よりも少なく、中国の生産が落ちたのか、あるいは、中国への輸入が増えたのかであるが、どうやら、輸入増である。輸入を伸ばすには、元安が特効薬である。不動産市場を維持するためには、市場に元を撒き散らす必要がある。輸入を伸ばし、経済成長を伸ばしつつ、不動産市場を、維持するのにも好都合である。
しかしながら、12月の経済指標を参考にして、経済の鈍化云々するというのもおかしなもので、基本的に、12月は調整の月である。生産も、12月までに、前倒し生産し、12月までに雇用を済ませるが、年末に忙しい場合は臨時で、人を雇うが、そうでなければ人は雇わない。市場予想を過大に見積もるのは、なぜなのか、不思議なものである。
現在は、円高にふれている。13日は祝日で、日本市場は休みである。外人が日本人をハメこむには、好都合である。月曜に取引をするのは危険であるが、ヨーロッパ市場が開く頃には、104台後半まで戻る可能性もある。基本的に、市場予想に届かずでは、トレンドの変換はない。トレンドの変換は、金融政策の転換点である。株のそうであるが、多少割高でも、何らかの理由を見つけ、無理やり買ってくるものである。なぜならば、突然のトレンドの変換は、自らの持ち株の処理が間に合わなくなるからである。すべてが、大口の思惑どおりになるのが相場である。しかしながら、みんなが同じ方向に動くと、利益が出ないのも相場である。
今週は、アメリカの失業率ぐらいしか面白そうなものがない。しかしながら、例の債務上限まつり、欧米風に言えば、フェステバルであるが、そろそろそれが開催されるので、注意がひつようである。
驚いたことに、年始の相場が下げで始まるとはおもわなかったが、年始の上げを見込んでの短期筋の利食いでも入ったのかもしれない。300円下げた時もさげたと思わなかったのは、銘柄を多くし、大型株でなく、小型株を買っていたからであり、小型株は上げで、大型株は下げたからであるが、日経平均での相場の動きのためであろう。
<為替相場>
ドル円 103.20~104.80
ユーロ円 140.20~144.20
ユーロドル 1.3450~1.3750
ドルしだいである。今週は、相場の動きは、緩慢なものになると思うが、月曜のヨーロッパ時間の戻しに注意というところか。FRBの議長もFRBの魔女(もちろん見た目)が3月に議長に就任ということになる。それほどの波乱もなさそうである。注意するべきなのは、2月のフェステバルのほうである。
<株式相場>
日経平均 15350~16000
さて、私、投資家ですかなどとふざけたCMが放送されているが、投資家ならず、凍死家になるのがオチである。できるだけ、ハメこむ先が多いほうが良いための煽りである。投資信託、ニーサ100万円凍死家。おあつらえ向きである。
あきらめで持ちっぱなしにしてくれるので、好都合である。証券会社の考えそうなことである。