昨夜まで104円台のレンジで推移していたドル円でしたが、ニューヨークタイムに入り、米・貿易収支が-343億ドル(市場予想-400億ドル)と良い結果だったことからドル買い優勢となりました。ダウも前日比+105とドル買いを後押ししています。
その流れをうけた東京タイムでも「株高・ドル買い」の動きが進み、日経平均は前日比307円高の16,121円と、3日ぶりに16,000円台回復となり、ドル円も17時頃には105.1円付近まで上昇しました。
●調整終了
年明け以降、調整に押されていた相場となっていましたが、今夜のFOMC議事録の公表、10日に控える雇用統計発表を前に大きな調整局面を抜けたのではないかと思っています。
今夜はFOMCの議事録の公表があります。テーパリング(緩和の縮小)は決定されていることから「テーパリングはいつ実施されるか?」という思惑による売買はありません。変わって注目されるのが決定までの議論の様子です。
「雇用統計とインフレ率についてどのような認識を持っているのか」「縮小のペースはどれくらいとなるのか」など今後の見通しに関する部分に注目が集まりそうです。
当然ですが、ダウや長期金利が影響を受けるのは必然で、内容によってはドル買いがさらに進行する可能性がありそうです。
そんなFOMC議事録の公表は9日早朝4時(日本時間)です。