30日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅反発。終値は前営業日比25ドル88セント高の16504ドル29セントとなり、過去最高値を更新した。年末とあって流動性が低下しており、前営業日終値付近でのもみ合いが続いたが、引けにかけてやや底堅く推移した。ウォルト・ディズニーやIBM、ビザなどの上昇が指数を支えた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅続落し、同2.39ポイント安の4154.20で取引を終えた。
【為替】ユーロドル、3日続伸
30日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3日続伸。終値は1.3796−1.3801ドルと前営業日NY終値(1.3748ドル)と比べて0.0048ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利が低下に転じたことを背景に、欧州時間から全般ドル売り圧力が高まった。ショイブレ独財務相が独ビルト紙とのインタビューで「低金利政策を永遠に続けることはできない」などと発言したことも買いを後押しした。11月米住宅販売保留指数が予想を下回ったことで米長期金利が低下幅を拡大すると、1.3819ドルまでユーロ高・ドル安が進んだ。終盤にかけては1.3800ドルを意識したもみ合いが続いた。
ドル円はほぼ横ばい。終値は105.13−18円と前営業日NY終値(105.14円)とほぼ同水準だった。日本株が引けにかけて底堅く推移したことが好感され、アジア時間に付けた2008年10月6日以来の高値105.415円に接近した。ただ、欧州株の下落に伴い投資家のリスク許容度が低下すると利益確定の売りが広がった。米長期金利の低下や弱い米住宅指標も重しとなり、104.97円まで値を下げた。もっとも、105.00円を割り込んだ水準では押し目買い意欲が強く、105.10円台まで下げ渋った。
ユーロ円は5日続伸。終値は145.04−09円と前営業日NY終値(144.55円)と比べて49銭程度のユーロ高水準だった。欧州時間は144.80円前後での持ち高調整が続いたが、ユーロドルの上昇につれた買いが次第に広がり145.16円まで値を上げた。10年物国債利回り、2.97%に低下
30日の米国債券相場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反発。表面利率2.750%の10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は高い)2.97%で終えた。前営業日までに4日続落した反動から買い戻しが入った。11月米住宅販売保留指数が予想を下回り、安全資産としての債券需要も高まった。
【長期金利】10年物国債利回り、2.97%に低下
30日の米国債券相場で長期ゾーンは5営業日ぶりに反発。表面利率2.750%の10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は高い)2.97%で終えた。前営業日までに4日続落した反動から買い戻しが入った。11月米住宅販売保留指数が予想を下回り、安全資産としての債券需要も高まった。