新規株式公開(IPO)を実施した企業の初値が公開価格を上回るケースが続いていましたが、この“連勝”が今日、49社連続で止まったそうです。
19日までの2日間で8社が上場するため、個人投資家の資金が分散したとみられるほか、他のIPO銘柄も上場後、軟調となる展開が多くなってきたことなどが背景にあるようです。
過熱するIPO人気に、陰りが出てきたのかもしれません。
18日には自動車の内装部品などの設計や開発を請け負うアビストなど4社が上場し、東証ジャスダックに上場したアビストの初値は公開価格と同じ3450円で、終値は2980円でした。
松井証券の窪田シニアマーケットアナリストは「11月以降、初値を天井として、その後下落する銘柄が多くなっており、個人投資家の熱を冷ました」と分析しているようです。
2013年のIPOは、今後の予定を含めて58社で、2007年以来6年ぶりの高水準となっており、昨年末からの案件から、18日にアビストより前に初値をつけたシグマクシスまで、49社連続で公開価格を上回っていたそうです。
2006年もIPO人気が高まり、39社連続でしたが、株価の上昇などを背景に、これを上回っていたそうです。
公開価格と同じなので、引き分けでしょうか。
重なった不運もあったんでしょうね。
6087:2,980円、 6088:3,400円