堅実さんのブログ
晩秋の日 12月2日(月)18時33分
午後、近くのスーパーに買い物に行く。ここ鼻炎に悩まされたが、少しずつ外出している。ほとんど、身体を動かさないので、体力の減退は著しい。人は老化し、病気の度に体力が衰え、そして動けなくなり、死していくのかと思う。
12月なので、スーパーでは、クリスマスソングが流れる。今感じている世相と、クリスマスソングの違和感があり、素直にすっきりとは、受け入れられない。家の引きこもり中の、「ベンハー」の怒り、復讐、人の苦悩と、そして最後は神に任せるという心を扱った、壮大なドラマとは別である。はるかに別な、そんな処、どこにあるのという年末セールの曲としか感じられない。
とりあえず、必要なものと、半額になったものを買う。レジで精算し、少し奥のテーブルで、レジ袋に詰め込む。長い時間は疲れるので、帰りを早める。出入り口付近で、従業員のHさんに会う。この数年来の顔なじみだ。Hさんも、びっくりしたらしい。ここの処、顔を見せていなかったので。
お互いに無言で挨拶して、Hさんはレジに向かう。
わたしは、外のかご置き場に、買い物かごを入れ、家路になる。暖かい。初冬である。さき程のHさんのように、夕陽がきれいだ。歩くのが、以前と違う。大分、弱くなっている。未だ鼻炎はある。少し良くなっているようでもあるし、そうでないようでもある。はっきりとは分からないのが、この人生。しかし、どこかに、出口は有るはずである。無くてもいいやと思わずに、必ずあると思いたい。脳裏に、「ベンハー序曲」と、「愛のテーマ」が流れる。