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NT倍率の適正水準

NT倍率が高水準で推移しているので
先物主導な相場として囁かれているが、
NT倍率の適正な水準とはいかほどなんだろうか。

NT倍率=日経平均(225銘柄)÷TOPIX(東証1部全銘柄)

ここ1年を振り返ってみても、
11倍後半から12倍前半のレンジにいる。
上昇局面では、広く現物に買いが入り、
NT倍率は今よりは縮小していくだろうが、
それでもたかだか知れていると思われる。

なぜなら「規模の優位性」が働くからだ。
1円円安になった場合の輸出企業の営業利益は
会社の規模に比例して大きくなる。
超円高時代を経験してきたからこそ、
巨大な企業ほど原価削減の努力が進み
高収益体質になっているから、なおさらだ。

なので、NT倍率が高水準なのは
円安の時代が到来するこれからの市場では
当たり前の事なのではないか、と思っている。

※日経平均の寄与度(構成比率)が変わるとこの限りではない。
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