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日銀議事要旨は温度差鮮明に!株・為替は調整相場
昨日も書いていたように、今日は日銀の金融政策決定会合の議事要旨(10月31日分)が発表されました。黒田総裁は強気な姿勢を崩していませんが、物価の見通しや目標の達成時期などについて、各委員の見解の違いというのが浮き彫りになっています(T_T ) ( ΦwΦ)人(ΦwΦ )ナカマワレ
まず、(日)10月日銀・金融政策決定会合において、「2年間で2%の物価目標(インフレターゲット)を達成する可能性が高い」としていたことについて、9人の委員のうち3人が反対するなど、この目標達成について懐疑的な見方を示すメンバーも少なくないということがわかりました。
また、これは前回の(日)10月日銀・金融政策発表時の黒田総裁の会見でもわかっていたことですが、白井さゆり委員から目標達成へ向けて「現時点では順調とまでは判断できない」との意見がでたほか、「下振れリスク」についても指摘しています。
さらに、木内登英委員は緩和期待の高まりが市場を不安定にすると懸念しており、緩和を2年程度に限定するように要請していた模様。加えて、2%の物価目標達成についても懐疑的な見解を示しており、「上昇幅を緩やかに拡大させていく」と修正するように提案していたようです。
というわけでかなりの温度差というか、すでに『もう無理じゃね?』的な雰囲気があるようなないような・・・(;・∀・)ムリッポ…
ちなみに本日、木内登英委員が講演した内容についても公表され、「将来的には2%という物価安定の目標の水準を再検討する余地がある」と述べたほか、金融政策決定会合で文言の修正を提案したことに触れて「達成時期も特定しないのが望ましい」との話もありました。
う~ん、現段階で順調でないとするなら、来年度の追加緩和は待ったなしなのかなといった感じがしてきますねヾ(゚Д゚;)ォィォィ…
ここまでの黒田総裁を見ていると、2年間で2%の物価上昇というのは悲願というか至上命題でしょうから、現段階で怪しいようであれば、ゆくゆくは一段の金融緩和しかないと思うんですよね。なので、もしかしたら来年の早い段階で追加緩和が実施される可能性が高そうです。
大体こんな感じで議事要旨についてまとめさせていただきますが、これを受けての市場の反応はというとほとんどなくて、どちらかというと株価に対して神経質な値動きを見せていました。う~ん、もう少しリアクションがあるかと思っていたのですが、そういったゆきママの予想は外れてしまいましたね(ノ∀`)アチャー
そんなわけで、ここからは昨日今日のドル・円相場について振り返っていきましょう。昨日の海外市場は、1ドル=101.40~101.80円台でジリジリと値を下げる展開となりました。欧州市場では、東京市場の流れを引き継いで序盤こそ高値を維持していたものの、102.00円ライン手前の重さが鮮明となったことで利益確定の動きが強まり、徐々に下落しました。ただ、この時点では買いの意識も強く、株価の堅調推移を背景に値を戻す場面も見られました。
NY市場では、(米)10月中古住宅販売保留が予想を下回る結果となったことで売り圧力が強まって、弱含みました。ただ、NYダウはイランの核開発問題が合意に達し、原油の先物価格が値下がりしたことなどを受けて小売業を中心に買い注文が増え、最高値を更新するなど好調だったことで、ドル・円も底堅く推移しました。そして、終盤に入りNYダウが引けにかけて上げ幅を圧縮するとそれに神経質に反応するなど、この日も株価に影響を受ける展開でした。
今日の東京市場は、1ドル=101.30~101.60円台のレンジ内での動きとなり、方向感に乏しい展開が続いています。日経平均が4日営業日ぶりに値下がりして始まったことから、ドル・円も序盤は下押しされました。ただ、その後は株価の値動きを見ながら上下する展開で、株価が下げ幅を圧縮するとドル・円も高値圏まで値を戻しました。
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