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株式投資の留意点(まとめ)  

株価が割安かどうかは業績・財務・事業の成長性などを同業他社と比較すればある程度解かりますが
実際の株価は需給に左右されるので、需給の差が起こる原因も合わせて理解する必要があります。
一般的に需給の良し悪しは企業や事業の人気に相関することが多いため

先ず最初に人気のある企業と無い企業の違いを考えてみたいと思います。
 
<人気が高い企業のイメージ>
 
◇事業が最先端で発展性がある
◇グローバル戦略に積極的戦略的業務提携やM&A
◇株価(株主)対策に積極的配当性向・株主優待・自社株買い・自社株消却・積極的なIRなど)
◇技術力や開発力に優れる(しばしば画期的な新製品を競合他社に先駆けて開発・販売する企業)
◇収益性が高く財務が安定している
◇上方修正の常連
◇ステークホルダーが信頼出来る取引先、提携企業、主要株主など
◇オンリー・ワン企業
◇CMなどを通じて認知度が高い
◇社長がカリスマで、しばしばメディアに登場する(経営方針や将来展望に関する認知度が高い)
◇社員教育に力を入れている
◇HPのセンスが良い

 
(参考)外国人投資家が好む企業
①ROE及び営業利益率の高い企業
②自社の強みに対して「選択と集中」が実践されている企業(関連性のない多角経営は敬遠される)
③技術力・開発力の高い企業(外国人は日本人より遥かに拘りが強い)
④常に経営の効率化を進めている企業(例えば業績が好調でも小規模なリストラを行う様な企業)
⑤配当性向の目標値を明確にしている企業
⑥PERの低い企業(世界の主要市場の平均値はおよそ12.0倍、16倍以下が望ましい)
⑦業績の上方修正が多い企業
⑧国際会計基準を採用している企業

 
 
<人気が低い企業のイメージ>

 

◇事業内容が地味で発展性に乏しい
◇事業戦略が地味(研究開発や海外戦略に消極的、堅実過ぎて事業の拡大が望めない)
◇親会社や取引会社の業績に影響を受けやすい部品や原料の製造
◇様々な事業に手を広げ何が本業だか解からない(本業に行き詰った証拠)
◇株主対策に関心が薄い

利益の内部保留を優先する、IRが少ない、業績予想が常に控え目、長年二部上場に甘んじている)
◇赤字決算や無配が何期も続いている
◇ステークホルダーが怪しい主要株主が投資ファンドや個人、取引先が名も無い企業ばかり
◇経営者が地味(経営戦略が在り来たり、HP上に顔写真を載せない)
◇HPが古臭く滅多に更新されない
 
 
<財務指標から見た割安度>
 
PER(株価収益率=株価÷EPS) → 収益から見た割安度  

                    *16倍以上は外国人投資家が敬遠する傾向あり
PCFR(株価C.F倍率=株価÷一株当りのC.F) → キャッシュフローから見た割安度

                    *PERの短所を補完する指標
   PERもPCFRも値が低いほど割安ですが

 PCFRが低値でPERが高値の場合は設備投資を拡充した可能性があります。
   つまり設備投資を行うと減価償却費を計上するため目先の利益は減少しますが

 将来の事業拡大に繋がるので、このケースでPERは参考になりません。(PERの短所)
 
またPBRも割安度の目安ですが、資産価値の評価は簿価と実際の価値に差異が生あるため

個別銘柄の判断指標として適切とは言えません。
ですからPBRは、セクター全体、或は東証一部全銘柄といった

一グループの平均的な株価水準を判断する時に有用であると思います。
 
因みに余談ですが、割安株を特定する公式もあります。(参考までに計算してみると面白いかも)
① BPS + (EPS ×10) < 実際の株価 =割安 

    BPS + (EPS ×10)  >  実際の株価 =割高
②(流動資産-流動負債)×2÷3÷発行済み株式数 < 実際の株価 であれば割安 

                                             *グレアムの計算式(流動資産を評価)
③n年後のEPS=現在のEPS×(1+現在のESP成長率)n   

               *ウォーレン・バフェットの計算式(EPSの成長率を評価)
   但しバフェットの計算式は複雑な分析が必要なので簡単に計算することは出来ません。
 

 
<買い場の判断>

 

「株は安く買って高く売るもの」などと言う人がいますが

そんなことが普通に出来る人は紛れもない超能力者で
実際に底値で買えたとしたらそれはたまたま運が良かっただけに過ぎないと思います。
つまり底値を判断するのは現実的に無理ということです。

しかし底打ち反転した銘柄はチャートからある程度予測出来ますから決して運任せではありません。
ですから決して底値を見極めるのではなく底値を脱したと思われる局面を見極める

という考えが理に適っていると思います。
 
因みに割安度や買い場をチャートから判断する場合
株価水準は月足、トレンドは週足、買うタイミングは日足をそれぞれ参考にしますが

少なくとも年単位や月単位で相場環境は変化しますから

月足や週足を見る時は必ずその時々の地合いを考慮することが必要です。
 
 
 <投資が成功しやすい具体例>        (注)個人的な判断基準なのであしからず
 
◇国策に関わる企業(需給的には一押しです)
 
◇増収増益が3期以上続いている企業(次年度も増益予想なら有望、セクター内の勝ち組も有望)
 
◇上値抵抗線を抜けた銘柄(持ち合いを上放れした銘柄は上昇パワーが強い)
 
上場来高値を更新した銘柄(高値の先は青天井だけに勢いは衰え難いが逃げ場の判断が難しい
 
期初の業績見通しが慎重で、期中に上方修正する傾向がある企業

           (四半期決算の発表前に買うのが賢明、逆に本決算時の持ち越しは危険
画期的な技術や製品開発に成功した企業

           (初動に乗り損ねても最初の押し目は買いで成功する確率が高い)
債券相場・商品相場・為替との相関を利用する

           (例えば金利が上がれば保険業、金利が下がれば不動産業など)
短期間の間に株価が倍以上に急騰した銘柄の三分の一押しの短期リバ狙い

  (仕手介入が疑われ、一旦篩い落としをかけた後再上昇することが多い、但しリスク大)
一相場が終わり、高値からズルズル三分の一くらい値下がりするか25日線に近づいた時

           (ネガティブな材料が無ければ底打ちの確率が高いのでチャンスあり

 

             但し、それで駄目なら75日線や100日線といった節目を再度狙う)        

◇需給が悪く、数ヶ月間ダラダラ下げ続けた後漸く横ばいに転じた銘柄

           (売り枯れ底を打った可能性がある)
◇相場全体が暴落した際のリバ狙い(記憶に新しいところでは今年5/23の暴落後など)
   その他、地政学的リスク〈戦争・テロ・天変地異・核問題・伝染病など)が原因で

 一時的に株価が暴落した時 
   但し暴落の原因が金融不安の場合は下落相場が長期間続くので不用意に買い向かうのは危険
   2番底や3番底の方が深いことがあるので要注意です。
 
好業績・高配当の連れ安銘柄

 (相場全体の暴落や当該セクターが売られたために連れ安状態になっている銘柄、中長期向き)
業績が低迷している業種の中で着実に利益を出している企業

 (新規参入の少ないセクターの勝ち組企業がお勧め、中長期向き)
景気のサイクルの流れに沿って業種を選ぶ(例えば景気が底を突いた時の景気敏感株など)

 

<まとめ>

 

個人投資家にとって最も大事な心得は「資産を減らさない」ということです。

その為には出来るだけリスクを減らす工夫が必要になるので

個別銘柄に拘らず、セクター全体さらには相場全体(国内外)の需給関係を優先した上で

買い場の判断をすることが重要だと思います。


 

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