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わたしには何もない 11月12日(火)18時29分

 ここ1カ月の間、テレビを見る時間が多くなった。一日に2時間くらいか。

 

 今日、NHKのプロヘショナル、「ソバ打ち名人」を見た。建設会社、板金工などを経て、29歳からソバを打ち始めた。1年後、そば打ち名人に弟子入りし、2年で店を任せられるまでになり、開店した。店は評判になる。

 

 ある時、老人が来て、「これがソバという、ソバを食べてみたい。」と言う。この言葉からその店を閉めて、何か所か山奥のソバ店を出してみた。そしてソバの実は、幾つかのソバの実をブレンドしたものが良いと決め(これはその人の感覚によると思いますが)、各地のソバの実を訪ねた。緑がかったソバ粉が一番よいことになり、ソバ打ちになる。そのソバ店も評判となり、今では弟子が何人も出ている。

 

 「こしがある」は硬くてよくない。食べてみて「うまい」と言われるソバが一番よい。ソバ打ちは、生地をこねてから風味が落ちないうちに湯であげる。ソバはひとつだけだから「ごまかし」が効かない。誰にも美味いと言われなければだめだ。こんな場面が出てくる。

 

 そして「これがソバという、ソバを食べてみたい。」と言う老人を呼び、食べてもらう。約束は果たした。

 

 69歳。体力の限界から、店を小さくして少ないソバ打ちの店を考えている。場所は大分県の山村。

 

 これを見て、自分には何も無いと思う。今まで、生きるために、給料をもらうために働いてきた。それだけの人生だった。これといったものは、何もない。つまらない人生というか、それだけのことである。

 

 そして残された命をどうするか。そうだ、そのソバ打ち名人は、弟子に決して怒らなかったし、威張らなかった。せめてこの人から学ぶことは、できるだけ、怒らない生き方を心がけよう。

 

 

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