SF特撮の名作「ウルトラセブン」は、1967年10月1日、今から46年前に放送が始まりました。その第1話「姿なき挑戦者」には、宇宙からの侵略者クール星人が登場します。彼のセリフで最もインパクトがあるのが、「人類なんて、我々から見れば、昆虫のようなものだ」です。クール星人は、身長こそ2mもありますが、その姿は、昆虫の「ノミ」をモデルにしたと言われておりまして、「オマエこそ、昆虫そっくりだろ」と突っ込みを入れたくなります。
その、「昆虫のような」人類は、緑豊かな地球上で、同じ生き物の仲間であるはずの昆虫たちに、「快適な生活を守るため」等の様々な理由を掲げて攻撃を加え、大殺戮を企てているかのようであります。この、矛盾をはらんだ行動については、われわれ株式投資家の「高値づかみ」、「狼狽売り」にも共通する精神的背景があると思われますので、今後、研究してみる価値があるかもしれません。
殺虫剤の上位企業は、ゴキブリホイホイのアース製薬が首位で、以下、キンチョールの大日本除虫菊(非上場)、ベープのフマキラー、ワイパアの白元(非上場)、バルサンのライオン、ムシューダのエステーといった順位のようです。
投資指標です。
4985アース製薬 ROE 4.2, PER 31.2, PBR 1.55
4998フマキラー ROE 1.9, PER 40.5, PBR 1.23
4912ライオン ROE 3.9, PER 23.7, PBR 1.39
4951エステー ROE 2.9 PER 38.2 PBR 1.11
注目すべき点は、4912の今期増益率ですが、昨年度に落ち込んだ分を回復したと考えると、すでに株価に折り込み済みと解釈すべきでしょう。ただし、この分野では、海外特にタイ、マレーシアなどでの需要は今後も伸長すると思われ目が離せません。
なお、殺虫剤の人体への影響として、
・嘔吐、下痢、めまい、顔面蒼白、鼻炎、咳、頭痛、ひどいときは昏睡状態になることも
・さらに過敏症者では、皮膚炎やアナフィラキシーショック症候群
と、されておりますので、十分注意して使用するようにしましょう。最近は、衛生状態が向上しているので、昔のようにハエ、カ、ゴキブリ等に悩まされることも減ってきたのではないでしょうか。今後は、新興国市場への進出が有望と思われます。
投資判断は自己責任で。