「みんかぶ」の買い予想上位に顔を出している2497ユナイテッドですが
仕手戦が終わった後の株価暴落は当然だとしても
連日の異常な出来高と売買代金には少々首を傾げたくなります。
同社の発行株式総数は2256万株で浮動株数はおよそ670万株(全体の約30%)だと思います。
株価は7/17に一時S高(9320円)を付けましたが張り付くことなく反落。
その後は7営業日続落となり漸く2500円の手前で反発しています。
しかし出来高は連日浮動株数に近く、7/17以降13営業日の出来高は1日平均620万株で
同期間の売買代金は2900億円(1日平均223億円)に上っています。
また5/23の終値390円から9320円まで暴騰した訳ですから仕手化していたことは歴然としています。
そして仕手が売り抜けた後はお決まりの焼野原と化しましたが
株価が高値から半分になっても相変わらず出来高が減少しないことが気になり
マイルールに従って株価が三分の一になった時点で、少し様子を見てinしてみました。
まず高値を付けた当日とその翌日は上髭陰線の安値引け(S安)でしたが
3日目に漸く下髭陰線が現れています。
その後も連続4日間同様のパターンで下落し
この時点で半値八掛け二割引(=高値から三分の一)をいとも簡単に突き破っています。
そこでふと気付いたのがガンホーとの関連性です。
「ココッパ」のダウンロードは課金制ではありませんが
米国を中心に急速に拡大しており(1200万ダウンロード)今秋から課金制が導入されることや
ガンホーの株価が頭打ちになりつつあることから、夢よもう一度と考えたデイトレーダーが
ガンホーから移動して来た可能性が高いのではないかと推理しました。
そしてそれを裏付けるかの様に、ガンホーのデイトレで5億円回転させていたというトレーダーが
ユナイテッドに参戦した感想を「こんなクソ株見たことがない」と言っています。
本人のブログ → http://ameblo.jp/gura27/page-2.html
このブログの信憑性については何とも言えませんが
ガンホーからデイトレーダーが移動して来たという仮説はまんざら間違いでは無い様な気がします。
確かにガンホーに比べればクソ株かも知れませんが
ガンホーは大幅な利益を伴っていましたし、それ以上に孫正義氏の存在が大きかったと思います。
何と言ってもガンホーの株価上昇の立役者は孫さん自身だったからです。
ところで2年前の日経新聞によると、日本国内の個人投資家数は4600万人に上り
そのうちデイトレーダーが5万人
3日に1度の割合で売買するスイングトレーダーが45万人だそうです。
(現在はもう少し増えているかも知れません)
つまりユナイテッドの出来高と大幅続落の原因は
ガンホーの大化けを連想したデイトレーダーやスイングトレーダーが大挙して集まり
買っては投げる負の連鎖が止まらず思わぬ暴落に繋がったのではないかと分析しています。
幸い個人的には今日の上げで若干含み益が生じたためもう少し付き合ってみるつもりですが
ここはむしろ出来高が減少した方が株価の動きが健全になるのではないかと思います。